絶えず変化する各国規制要件への対応支援を強化

2017年4月28日
(2017年4月25日発表抄訳版)
株式会社UL Japan

米国イリノイ州ノースブルック– 2017年4月25日 – 世界的安全科学機関であるULは、米国テキサス州オースティンを本拠とする株式非公開会社、Emergo(エマーゴ)を買収しました。同社は医療機器規制関連サービスと認可取得サービスを世界中の医療機器製造業者に提供しています。

この買収を通じて、世界各国の医療機器関連規制への対応サービスにおけるULのリーダーシップと、医療機器の各国認可取得におけるEmergoの専門知識の結合により、ULは医療機器におけるトップ・サービスプロバイダーとしての地位を確立することになります。ULの使命は安全で効果的な医療機器が世界に提供されることを第三者機関として支援することです。規制や規格に準拠することで、製品のリスクプロファイルは適切に管理されるようになり、効果的な医療行為を行うことができるとULは確信しています。

製造業者による医療機器市場への新規参入が続いています。日本や欧州などの高齢化社会への対応、および中国やブラジルのような新興市場の経済成長が追い風となり、医療機器業界は成長を続けています。この傾向が、絶えず変化する各国の規制要件と相まって、規制対応サービスにおける継続的需要をけん引しています。「中小規模の製造業者の多くは、各国の複雑な規制の問題に対応するためのリソースや専門知識が不足しています」とEmergoの社長兼CEOであるRene van de Zandeは述べています。

「ULもEmergoも医療機器の認可取得と安全確保を支援するという使命を共有しています」とULのヘルスサイエンス事業部の副社長兼ジェネラルマネージャーであるUpayan Senguptaは述べています。「この買収により、医療機器製造業者が市場に参入する際、付加価値のあるサービスを提供することができるようになります。」

ULとEmergoのサービス統合は、医療機器製造業者に規制対応プロセスにおける効率の向上、世界各国の市場への参入、認可取得の短縮化をもたらすことになります。

Emergoのオースティン本社と各国にある事業所はそのまま存続します。EmergoのRene van de Zande社長兼CEO以下200名以上の従業員も継続して勤務します。

この買収取引は2017年4月17日に最終合意に達しました。買収条件は非公開となっています。

【ULについて】
ULは、科学の活用によって安全、セキュリティ、サステナビリティ(持続可能性)における課題を解決し、世界中の人々のために安全な生活/職場環境を推進します。ULマークがもたらす信頼が、先進的製品及び技術の安全な導入を可能にします。ULのスタッフは世界をより安全な場所にするという情熱を共有しています。その提供サービスは、試験・検査・監査・認証・検証・アドバイザリー/トレーニング・サービスなど多岐にわたります。また、安全とサステナビリティに関するソフトウェア・ソリューションを提供することで、これらの活動を支援しています。詳細はウェブサイト(UL.com)をご参照ください。