2015 年8月25日
(2015年7月31日米国発表抄訳版)

 

米国の第三者安全科学機関であるUL Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック、以下UL)は、NFCフォーラム(NFC Forum)の公認テスト・ラボラトリーに指定されたことを発表しました。ULは近距離無線通信(NFC)テスト・サービスを開始し、NFCデバイスを設計するモバイルおよびPOSメーカーによるNFCフォーラムの厳格な基準への対応をサポートします。

NFCによって、多くのスマートフォン、POSデバイス、タブレットは、デバイス同士を接触させるか、近づけるだけで通信ができるようになっています。NFC対応のスマートフォン、POSデバイス、タブレットはシームレスに相互通信し、データを交換ないしは収集し、決済やその他の取引を行います。
調査会社Strategy Analyticsによると、NFC対応スマートフォンの販売額は、iPhone 6の発売もあって2015年には対前年比55%以上増加するとみられています。NFC技術は、電話およびPOSデバイスのほかに、ゲーム機や医療機器にも組み込まれるようになっています。

ULの消費者技術部門北米ゼネラルマネジャーであるマイク・クオは、次のように述べています。「メーカーは、拡大するIoT(モノのインターネット)でのNFCの可能性を認識しており、ULは、近年成長しているウエアラブル、組み込みデバイス、スマートホーム、自動車、ヘルスケアの市場にサービス範囲を拡大し、認証試験をサポートするよう求められていました。この度、NFCフォーラム公認のテスト・ラボとなったことによって、モバイルやPOSの巨大な市場、さらにそれ以上の分野へとサービスを拡大することが可能になりました」

NFCフォーラムのポーラ・ハンター事務局長は、次のように述べています。「われわれがULをNFC公認テスト・ラボラトリーとして指定したことで、デバイス・メーカーにとっては、米国での認証試験の選択肢がいっそう増加したことになります。またこの機会を利用して、NFCフォーラムのワーキンググループおよびタスクフォースでULが果たしたリーダー的役割に感謝したいと思います。ULの試験サービスは、業界および市場におけるNFC採用を加速するものと確信しています」

NFCフォーラムはNFC技術の利用を推進する非営利の業界団体であり、2010年12月に認証プログラムを開始しました。フォーラムのメンバーおよび公認テスト・ラボとして、ULは今後、NFC対応デバイスに対し広範なテスト・サービスを提供します。米国で同様のサービスを提供しているラボは二つあり、ULはその一つとなります。またULは、NFCサービスに加え、最先端のテスト・ツールとシミュレーターを用い、多様な無線試験・認証サービスを提供しています。詳細はウェブサイトwww.UL.com をご覧ください。

 

【株式会社UL Japanの概要】

株式会社UL Japanは、世界的な第三者安全科学機関であるULの日本法人として、2003年に設立されました。現在、ULのグローバル・ネットワークを活用し、北米のULマークのみならず、日本の電気用品安全法に基づく安全・EMC認証のSマークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト(www.UL.com/jp)をご覧ください。

【ULの概要】

ULは、認証、試験、検査、アドバイザリー/トレーニング・サービスの提供によって、120年以上にわたり、発展を遂げてきた世界的な第三者安全科学機関である。人々に安全な生活/職場環境をもたらすというミッションの下、約1万1000人のプロフェッショナル・スタッフを擁するULは、調査/規格開発活動を通じて、安全において進化し続けるニーズの継続的促進と対応に取り組んでいる。そして、製造企業をはじめとする各種企業、貿易団体、国際的規制機関のパートナーとして、複雑さを増すグローバル・サプライチェーンに対するソリューションを提供している。詳細はウェブサイト(http://www.UL.com )をご覧ください。

 

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