電池エンクロージャ材料の熱性能および機械性能試験
 
2022年1月に発行され、本年9月に第2版として改定されたUL 2596 EV用バッテリー モジュール・パックに使用される材料のスクリーニング試験をご紹介します。熱暴走試験 (Thermal Runaway Evaluation) およびTorch and Grit (TaG) 試験の2つについて説明いたします。

EV用バッテリー モジュール・パックに使用される材料は、事故やその他様々な危険からバッテリーを保護し、車両とその乗員に与える可能性のあるリスクを最小化する役割があるため、適格な評価を実施する必要があります。そのため、耐熱・耐火性、耐圧性のみならず、優れた機械特性も求められます。

本セミナーでは、2023年9月に改定版が発行されたUL 2596 (Test Method for Thermal and Mechanical Performance of Battery Enclosure Materials) を紹介します。前半ではリチウムイオンセルを使用し熱暴走をシミュレーションした試験方法 (Thermal Runaway Evaluation)、後半は1200℃の炎とアルミナ粒子を使用したTorch and Grit (TaG) 試験を詳しく説明します。

熱暴走試験およびTaG試験のデータは、材料メーカー、サプライヤー、自動車OEMが迅速に材料スクリーニングを行うのに役立ちます。
 
こんな方におすすめ:

  • 自動車関連材料の開発、特にバッテリー周りの材料評価、採用に携わる方 など

 
内容:

  • UL 2596について
  • 熱暴走試験 (Thermal Runaway Evaluation)
  • Torch and Grit (TaG) 試験

 
講師: 材料技術部 菱田 小由利


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