海外へ製品を上市されるお客様向けに、EU No.10/2011, 米国FDA 21 CFR, 中国GB4806シリーズなどに対応した食品接触材試験サービスを開始しました。
食器とキッチンツール

食品接触材とは

食品接触材とはFood Contact Material (FCM) と呼ばれ、食品と接触する材料や製品のことを言います。
たとえば、EU食品接触材及び製品に関する規則 (EC) No.1935/2004においては、次の3つのように定義されています。

  1. 食品と接触することを目的とする材料及び製品
  2. 既に食品と接触している材料及び製品
  3. 食品への接触や通常使用において、成分が食品へ移行することを合理的に予測できる材料及び製品

食品と接触する材料や製品は、人の健康を高いレベルで保護することを目的に、各国の法規制により規格基準が設けられており、下記の『食品接触材に該当する主な製品例』に挙げられる材料や製品は法規制の対象となるため、各国の要求事項に基づく試験の実施と規格基準への適合が求められます。

食品接触材に該当する主な製品例
  1. 食品と接触することを目的とする材料及び製品
  • 食品用ラップ、錠剤包装紙
  • 弁当箱、水筒
  • 食器、調理器具・設備、台所用品
  • 電気ポット、炊飯器、電気ミキサー、トースタ、ウォーターサーバー
  • 食品加工・製造用機械
  1. 既に食品と接触している材料及び製品
  • 食品容器、食品包装材、食品パッケージ
  • PETボトル
  • 缶詰の缶
  1. 食品への接触や通常使用において、成分が食品へ移行することを合理的に予測できる材料及び製品
  • テーブル
  • テーブルクロス、ナプキン

食品接触材に関する法規制への対応方法

対応すべき事項は、国・地域によって異なります。例として、EUの場合は下記の対応が求められます。

  • 評価試験の実施
  • 適合宣言書 (DoC) の作成
  • ラベル表示
  • Good Manufacturing Practice (GMP) に基づく製造

 
UL Solutionsでは、評価試験の実施、適合宣言書 (DoC) の作成支援サービスを提供しており、評価試験については、試験プランの策定から対応しております。各国の規制と試験に詳しいエンジニアが対応いたしますので、まずはご相談ください。
 

 
環境・サプライチェーン事業部 ULShimadzu@ul.com