UL Solutionsは、日本の大手自動車関連産業が集積する東海地方に、最先端の自動車業界向け電磁両立性 (EMC) 試験所を建設します。
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【ノースブルック (米国イリノイ州) 2025年3月16日】 安全科学における世界的リーダーであるUL Solutions(NYSE:ULS)は、新たに先進的な自動車業界向け電磁両立性(EMC)試験所を日本の愛知県豊田市に新設する計画を発表しました。この試験所は、ブレーキやエンジン制御などの車両のクリティカルシステムに誤作動が生じる可能性のある電磁妨害を防止するための試験サービスを提供することを目的としています。

今日の自動車は、より複雑で処理スピードの速い電子部品が搭載されているため、電磁妨害が引き起こされる可能性が増大しています。性能と信頼性のレベルを測定するEMC試験は、メーカーが国際規格に準拠していることを実証し、世界中で法令に則った市場参入を可能にし、電磁妨害に起因する故障を防止する上で役立ちます。自動車分野におけるEMC試験は今後も需要の拡大が予想されており、自動車製造の主要拠点である日本は非常に重要な市場といえます。

「日本での事業を拡大することで、独立性が高く科学に立脚した革新的なEMC試験サービスを提供する対応能力と機能が強化されます」と、UL Solutionsの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJennifer Scanlonは述べています。「弊社では今回の新たな施設を国内市場と海外輸出に対する需要拡大の両方に対応できる施設として戦略的に位置づけています」。

正式名称を「UL Solutions Automotive Technology and Innovation Center」とする本施設は、2026年下期の開所を予定しています。建設予定地である日本の東海地方は、自動車産業の中心地であり、主要な顧客基盤を有する地域でもあります。日本国内でも数少ない高電圧・高電流・高トルクに対応する試験を提供可能なEMC試験所として、さまざまな電子機器やシステムに対して、実際の使用条件を正確に模擬した試験の実施を可能にします。

今回のUL Solutionsによる新たな試験所の建設は、世界の自動車産業における日本のリーダーシップに照らし合わせると、戦略的に合致しています。日本は2023年に900万台の自動車を生産しており、世界第3位の自動車生産台数を誇ります1。Market Research Guru社によると、2023年の自動車EMC試験の市場規模は推定17億ドル、2030年には27億ドルに達すると予測されており、市場が拡大するなか、今回の試験所を建設し2、メーカーが進化する自動車関連規格や技術革新へのコンプライアンスを実証するうえで必要となる高度な試験能力に対し拡大する需要に応えることを目的としています。

25,000平方フィートの本施設(延床面積:2,353.62㎡)は、最大1,500 V、1,000 Aの高電圧/高電流に対応する電源設備を有し、最大回転数25,000 RPM、最大トルク3,500以上の性能を有する電波暗室を設置する予定です。高電圧、高電流、高トルクの試験は、さまざまな電子機器やシステムに対して、実際の使用条件を正確に模擬した試験の実施を可能にします。

「日本は世界の自動車産業の柱です」と、UL Solutionsのエグゼクティブバイスプレジデント兼試験・検査・認証担当プレジデントであるWeifang Zhouは述べています。「日本における先進的なEMC試験所の建設により、自動車業界とそのサプライヤーの両方に貢献しうる、世界トップクラスの試験サービスを提供することが可能になります。今回の戦略的投資により、お客様に対する包括的なサポート体制が強化され、自信を持って自動車の市場投入を成功させるために必要となる計画立案・実行の支援を提供できるようになると考えています。」

豊田市に建設する先進的な自動車業界向けEMC試験所は、愛知県みよし市のオートモーティブテクノロジーセンターなどの日本国内にある既存のUL SolutionsのEMC試験所を補完するものとなります。また、この試験所は、EMCに関する豊富な知識をもつ専門家を擁するUL Solutionsの広範なネットワークの一部として位置づけられます。弊社ではインド、イタリア、韓国、台湾、英国、米国など、アジアをはじめとする世界各地の主要な自動車産業拠点にこれらの施設を設置しています。

出典

  1. Motor vehicle production volume worldwide in 2023, by country, Statista
  2. Global Automotive EMC Testing Market 2024 by Company, Regions, Type and Application, Forecast to 2030 2024, Market Research Guru, Jan. 2024

 
▽UL Solutionsについて
安全科学における世界的リーダーとして、UL Solutions(NYSE:ULS)は、110か国を超えるお客様に、安全性、セキュリティ、サステナビリティに関する課題を機会に変える支援を提供しています。UL Solutionsは、試験、検査、認証サービスや、関連するソフトウエア製品およびアドバイザリーサービスを提供し、お客様の製品イノベーションやビジネスの成長をサポートします。UL認証マークは、お客様の製品の信頼性の証として認知されており、安全性に関する我々のミッションを推進するという揺るぎないコミットメントを反映しています。お客様のイノベーション、新製品およびサービスのリリース、グローバル市場への展開や複雑なサプライチェーンへの対応を支援することで、将来に向けてサステナブル、かつ、責任ある方法で成長を実現するためのサポートを提供します。我々の科学的知見をお役立てください。

本プレスリリースにおける特定の記述は、過去の事実ではなく、1995年の米国証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)で定義される「将来の見通しに関する記述」に該当します。これには、新たな試験所の建設と開設に関する計画についての記述などが含まれます。これらの記述は、その内容を約束または保証するものではなく、既知および未知のリスク、不確実性、その他の要因を伴うものであり、当社の実際の業績や成果が、本プレスリリースの将来の見通しに関する記述として明示または黙示を問わず記載された内容と大きく異なる可能性があります。これには、予期せぬ遅延または障害が発生し、施設の建設が計画どおり完了できないリスク、施設の建設計画に必要な土地の賃貸借契約の締結、および米国証券取引委員会(SEC)への提出書類(フォーム10-Kの直近の年次報告書を含む)で言及されているリスク、およびSECへの提出書類に随時記載されているその他の要因を含みます。これらの将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースの日付時点に作成されたものです。当社は、法律で義務付けられている範囲を除き、実際の業績、新たな情報、将来の事象、前提条件の変更、または将来の見通しに関する記述に影響を与えるその他の要因の変化を反映するために、これらの将来の見通しに関する記述を公に更新する義務を負いません。

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