USB-IF製品認証試験
UL SolutionsのUSB-IF認証試験プログラムでは、USB Type-C®コネクタ関連の製品の規格適合を評価します。当社では、データ伝送、ケーブルおよびコネクタの設計、Power Delivery(PD)の適切な実装について確証を得ることに重点を置いています。
USB-IF製品認証の重要性
現在、幅広い種類のデバイスで接続、通信、電力供給のためにUSB Type-Cが採用されています。そのため、業界では、規格に準拠したUSBケーブル、デバイス、充電器を判別できることが必要になっています。
UL SolutionsはUSB Implementers Forum Inc.(USB-IF)の独立認定試験場(ITL)として、ブランドオーナー、設置業者、小売業者、エンドユーザーの皆様が、データ伝送速度、ケーブルとコネクタの設計、USB Power Delivery(PD)の適切な実装について確証を得られるように支援できます。
業界のこうした懸念に対処すべく、UL SolutionsはUSB-IFの取り組みに協力し、USB Type-Cのケーブルアセンブリ、コネクタ、PDチップセット、パワーブリックに対するUSB-IF認証試験を実施することで、USB製品の規格適合を支援しています。
EU無線機器指令の改正
指令(EU)2022/2380の発表に伴い、無線機器指令(RED)が改正され、新しいセクションである第3.4条に新しい必須要求事項が追加されています。この条項では、EN IEC 62680-1-2およびEN IEC 62680-1-3規格を参照しています。
第3.4条では必須要求事項として、大半の消費者向けポータブル電子機器で共通の充電器インターフェースを使用する必要があることが明記されています。対象となるポータブル電子機器には、携帯電話、タブレット、デジタルカメラ、ヘッドホン、ヘッドセット、携帯ゲーム機、ポータブルスピーカー、電子書籍リーダー、キーボード、マウス、イヤホン、ポータブルナビゲーションデバイス、ノートパソコンなどが含まれます。
EUは、USB Type-Cを共通インターフェースとして採用しており、この要求事項の対象となるデバイスでは、USB Type-C充電器を使用することが求められます。この新しい規則では、上記の対象デバイスの有線充電ポートにUSB Type-Cインターフェースを使用することが義務付けられるので、同じタイプの充電器でこれらのデバイスを充電できることになります。今回の改正により、充電インターフェースや急速充電技術が統一されるため、消費者の利便性が高まるだけでなく、電子機器廃棄物の大幅な削減にもつながることが期待されます。
USB-IF仕様およびIEC 62680に準拠した試験
UL Solutionsの台湾ラボは、USB-IFの独立認定試験場(ITL)に指定されており、以下のコンプライアンス仕様に準拠した試験を含む、幅広い範囲の試験に対応しています。
- USB 2.0
- USB 3.2
- USB 4®
- USB Type-C®
- USB PDコンプライアンス仕様
UL Solutionsの台湾ラボは、USB-IFの製品認証試験を実施できるだけでなく、国際電気標準会議の電子部品品質認証制度(IECQ)の認可も受けており、データおよび電源用のユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースに関するIEC 62680規格シリーズの試験サービスを提供しています。
当社の東莞ラボも、USB-IFのITL認定を受けており、USB PDコンプライアンス仕様に準拠した試験サービスを提供しています。
USB-IF認定専門家による迅速な対応
プロジェクトを迅速に、かつ費用対効果の高い方法で進めていただけるよう、スケジュールやご要望にお応えできるように取り組んでいます。
また、USB-IF関連製品の開発や製造における課題を克服できるよう、公認の試験エンジニアや技術エキスパートによる問題分析および技術アドバイザリーを提供するためのリソースをご用意しています。
包括的な申請プロセスにより、USB-IF認証と安全認証の両方に対応
USB-IF認証試験サービスに加えて、多様な高速データ接続技術に向けた当社の安全認証プログラムをご利用になれば、当該製品が関連する業界仕様を満たすかどうかについての評価も受けられます。USB PD仕様に拡張電力範囲(EPR)が導入されたことにより、USB Type-Cポートで最大240 Wの電力をサポートできるようになりました。このため、EPR機能を導入した製品の開発では、より高レベルの安全上の懸念に対処することが必要になっています。
USB4® and USB Type-C® are registered trademarks of USB Implementers Forum.
関連資料
相互運用性試験の課題に対する当社のターンキーソリューションの詳細については、こちらをご覧ください。