EN 61000-6-1 2016版と2019版の主な変更点
欧州EMC指令 住宅、商業、および軽工業環境製品のEMS規格
2022年2月22日のDOW (Date of Withdrawal) より、CENELECの定める当規格の最新版はEN IEC 61000-6-1:2019に更新されています。(CENELEC – CLC/TC 210)
* 2023年3月1日時点で、EU官報記載の整合規格はEN 61000-6-1:2007から変更なし。
当規格更新による主な変更点は下記になります。当規格更新を行う際は、原則再試験が必要となります。
- IEC61000-4-3(放射イミュニティ試験)におけるGHz帯の測定において、2019版:1.4 – 6.0 GHz 3 V/mに変更 (2016版:1.4 – 2.0 GHz 3 V/m 2.0 -2.7 GHz 1 V/m)
- IEC61000-4-3 の代替え法として、IEC61000-4-21(RVC法)を選択可能に変更
- IEC 61000-4-4(EFT/B試験)において:
- 妨害波の繰り返し周波数が「5kHz」から「5kHz or 100 kHz」に変更
- IEC 61000-4-5(サージ試験)において:
- line to earth ±1 kVが追加、また試験レベルの一部変更
- 長距離線の試験を追加[Table2 Signal/Control]
- IEC 61000-4-34 の追加:
- 1相当たりの入力電流が16Aを超える電気機器の電圧ディップ、短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
- 下記条件の追加:
- DC配電網に接続することを意図していないDCポートは信号ポートとして測定すること
- 測定不確実性の考慮の追加:
- 試験装置における不確かさの評価についての記載
- Annex A の追加:
- 製品委員会のためのガイダンスが追加
- 新たなEMC事象を考慮して、将来的にIEC61000-4-12/13/16/18/19/29/31の試験の追加を検討
- 被試験対象がSignal portからSignal/control portsに変更:
- アナログ入力/出力及び制御線、通信ネットワーク等が適用
- 住宅地域/商業、公共及び軽工業地域の定義が追加
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