UL Solutionsは、大手自動車関連産業が集積する東海地方に、最先端の自動車業界向け電磁両立性 (EMC) 試験所「Automotive Technology and Innovation Center」を新設します。


今日の自動車は、より複雑で処理スピードの速い電子部品が搭載されているため、電磁妨害が引き起こされる可能性が増大しています。性能と信頼性のレベルを測定するEMC試験は、国際規格に準拠していることを実証し、世界中で法令に則った市場参入を可能にし、電磁妨害に起因する故障を防止する上で重要なことから、需要が高まっています。

UL Solutions Automotive Technology and Innovation Center

UL Solutions Automotive Technology and Innovation Center
2026年下期に開所予定のAutomotive Technology and Innovation Centerは、愛知県みよし市のオートモーティブテクノロジーセンターなどの日本国内にある弊社の既存EMC試験所を補完するものとなり、法規制への対応などさまざまな要件に対応することで、お客様の製品がスムーズに市場に投入できるよう支援いたします。最大回転数25,000 RPM、最大トルク3,500以上の性能を有する固定型ダイナモメーター搭載の電波暗室「EHV Chamber」に加え、最大1,500 V、1,000 Aの高電圧/高電流に対応する電源設備を設置します。これにより、日本国内でも数少ない高電圧・高電流・高回転数・高トルクに対応する試験を提供可能なEMC試験所として、さまざまな電子機器やシステムに対して、実際の使用条件を正確に模擬した試験の実施を可能にします。進化する自動車関連規格や技術革新へのコンプライアンスを実証するうえで必要となる高度な試験要求に対し、対応能力を拡張し、自動車業界で高まる需要に対応します。

高電圧・高電流・高回転数・高トルクに対応する試験を提供可能な日本国内で数少ないEMC試験所
  • 2026年下期 開所予定 (延床面積: 2,353.62m2)
  • 最大回転数25,000 RPM、最大トルク3,500以上の性能を有する固定型ダイナモメーター搭載電波暗室「EHV Chamber」
  • 最大1,500 V、1,000 Aの高電圧/高電流に対応する電源設備

 
Automotive Technology and Innovation Centerでは、より高度な仕様でEMC試験の実施を希望されるお客様のニーズに応え、日本の自動車産業の発展に貢献するとともに、付随するサービスを迅速かつ円滑に提供します。
 

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