自動車サイバーセキュリティ
最新の自動車技術イノベーションによるサイバーセキュリティ対応のために、リスク分析サービス、脅威低減、コンプライアンス順守支援、トレーニングサービスを提供いたします。
自動車サイバーセキュリティサービスオンデマンドセミナー(無料)
タイトル:「自動車サイバーセキュリティ ~最新動向とソリューション~」
2020年6月、自動車のサイバーセキュリティとソフトウェアアップデートに関する国際基準が国際連合欧州経済委員会(UNECE: The United Nations Economic Commission for Europe)の作業部会であるWP.29にて採択され、欧州で2022年7月以降に販売される新車は型式認証において法規に適合することが必須となります。加えて、国際標準規格ISO/SAE 21434への適合が必要となります。自動車メーカー(OEM)に限らず、サプライチェーンなど自動車ライフサイクルに関わる幅広いステークホルダーもセキュリティ対策の準備・導入が求められます。本セミナーでは、WP.29およびISO/SAE 21434について概説すると共に、欧州向け型式認証取得に向けてサイバーセキュリティ監査および評価に関する実践的かつ包括的なサービスについて紹介いたします。
自動車技術進歩により増大するリスク
自動車技術は、インフォテインメントシステムやオペレーショナルセンサーから、モバイルアプリの統合、完全自動運転まで、急速に進化しています。最新の自動車には、最大150の電子制御ユニットと1億行のコードがあります。2030年までには、約3億行のソフトウェアコードを持つようになると多くの専門家が予想しています。それに比べて、大衆向けのPCソフトウェアは4,000万行程度しかありません。コードの各行とコネクティビティは、機能性と使いやすさを向上させる一方で、不正アクセスやサイバー攻撃のリスクをもたらします。
相互に接続された製品やシステムは、エコシステム内のソフトウェアの脆弱性や脆弱なリンクを巧妙に利用する攻撃者によって標的にされる可能性があります。自動車では、サイバー攻撃は公共の安全にさらなるリスクをもたらすため、最新の自動車技術を安全に導入するためには、接続された製品やシステムにサイバーセキュリティを組み込むことが極めて重要となります。
ULは、自動車メーカーや自動車部品・システムメーカーが複雑な状況を乗り越え、自動車用サイバーセキュリティ規格やベストプラクティスのフレームワークを構築するお手伝いをするため、ガイダンスやサポートを提供しています。専門家によるギャップ分析、トレーニング、アドバイザリー・サービスを通じて、世界中の市場アクセスを向上させ、より信頼性の高い、安全な技術イノベーションを実現し、ソフトウェアの脆弱性やサイバーリスクを特定し、管理するお手伝いをします。
自動車全体のコネクティビティに対するサイバーセキュリティ
ULは以下のような多くのコネクティビティ・コンプライアンス分野において、OEMや部品メーカーと協力しています。
- デュアルバンドWi-Fi
- GPS/グローバルナビゲーション衛星システム/北斗衛星システム
- 4G/5Gセルラー接続
- インフォテインメントセンター
- カメラ
- 定額制コミュニケーション
- V2X(Vehicle to everything)
- セルラー無線システムメンテナンス
- タイヤ空気圧監視(TPMS)
- リモートキーレスエントリーおよびイグニッション
- オンボード診断
- 光検出およびレーダー
- Bluetooth
自動車用サイバーセキュリティトレーニングと教育
製品所有者や自動車業界のエンジニアや開発者が、セキュリティプロセス、関連規格、自動車業界への影響などを理解するためのコースを提供しています。ULの専門インストラクターは、以下のトピック分野のトレーニングと教育を提供しています。
- 自動車用サイバーセキュリティのベストプラクティス
- リスクマネジメントの原則
- 脅威のモデル化と分析
自動車用サイバーセキュリティアドバイザリー
ULのアドバイザリーおよびギャップ分析は、サイバーセキュリティ管理システムをUNECE WP.29における国際基準およびISO/SAE 21434規格要求と比較を行います。その後、詳細なドキュメントを提供して評価し、ロードマップやフレームワークを設計することで、コンプライアンスに向けた取り組みを支援します。ULのアドバイザリーサービスには以下のようなものがあります。
- ギャップ分析
- サイバーセキュリティマネジメントシステム開発
- ソフトウェアアップデートシステム開発
- リスクマネジメントフレームワーク構築
- 脅威分析・リスク評価フレームワーク構築
- サイバーセキュリティインシデントの監視と評価
- サプライチェーンマネジメント
サイバーセキュリティ法規・規格要求の専門的知識
500名を超える国際的なセキュリティ分野の専門家を有するULは、業界をリードする自動車規格とベストプラクティスに関する実務知識を駆使して、世界中のお客様にサービスを提供しています。また、ISO(国際標準化機構)、WP.29(国連自動車基準調和世界フォーラム)など、いくつかの標準化グループや業界コンソーシアムの参加者やアドバイザーとしての役割を果たしています。これらのグループとの洞察力と深い技術的専門知識により、より安全な自動車を実現するため、効率的かつ積極的にお客様と協力して、サイバーセキュリティの脅威からお客様の自動車技術イノベーションをを守るための計画、試験、検証、支援を行っていきます。
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