マイクロモビリティの評価、試験、認証
マイクロモビリティの電気的、機械的、機能的なシステムをグローバルな安全規格に適合させる評価、試験及び認証を行い、メーカーがより安全で革新的なモビリティデバイスを世界中の市場に投入できるよう支援を提供します。
マイクロモビリティ製品・規格
マイクロモビリティ製品とは、重量が500 kg以下で、時速25マイル以下の低速で走行する電気自動車で、急速に普及が進み、多様化しています。そして、これらの革新的な製品の市場投入に対応するため、バッテリー、電気、充電システムの安全性を評価する新しい規格が生まれています。この新しい安全規格は、マイクロモビリティデバイスの充電・放電の数千ものサイクルを通じて、エネルギーが適切に管理され、使用されることを確実にするものです。
「米国消費者製品安全委員会(CPSC)マイクロモビリティ安全ガイダンス 」のご案内
2022年12月20日、米国消費者製品安全委員会(CPSC)は、小型モビリティ機器の製造者、小売業者、輸入業者、販売業者に対して、規定のUL安全規格に準拠するよう呼びかけました。これには、ホバーボードなどのパーソナルeモビリティ機器の電気システムを対象としたUL 2272およびeバイクの電気システムを対象としたUL 2849の対象となる製品も含まれます。CPSCのリリースにはこちらからアクセスできます。
ニューヨーク市議会がマイクロモビリティ機器とバッテリーに関する法律を制定
ニューヨーク市議会は2023年3月2日、電動自転車、電動スクーターなどのバッテリーに対する火災安全性を強化するため、電動自転車、電動スクーター、eモビリティ機器、軽電気自動車(EV)用バッテリーパックに対して、第三者認証を義務付ける法案663-Aを可決しました。2023年3月20日、ニューヨーク市のEric Adams市長がこの法律に署名しました。この新しい法律により、電動自転車、電動スクーターなどのマイクロモビリティ機器を販売、リース、配布する企業は、2023年9月16日までに、UL Solutionsまたは他の国家認定試験所(NRTL)から、以下の認証を取得する必要があります:
- UL 2849 (電動自転車用電気システムに関する安全規格) : ニューヨーク市内で販売、配布、リース、レンタルされる電動自転車の電気システム
- UL 2272 (パーソナルeモビリティ機器の電気システムに関する安全規格): ニューヨーク市内で販売、配布、リース、レンタルされる電動スクーターを含むすべての電動モビリティ機器
- UL 2271 (軽電気車両(LEV)用バッテリーに関する規格): ニューヨーク市内で販売、流通、リース、レンタルされる電動自転車やモビリティ機器用の蓄電池
法律の詳細についてはこちらをご覧ください。
「9月に施行される法律により、市内で販売されるこれらの機器(マイクロモビリティ)はすべて、 UL Solutionsまたは国家認定試験所(NRTL)の認定を受けることが義務付けられます」
リチウムイオン電池の安全性に関する消費者製品安全委員会フォーラム(Consumer Product Safety Commission Forum on Lithium-ion Battery Safety)でのFDNY消防署長Daniel E. Flynnによる声明 (2023年7月27日)
マイクロモビリティの安全性評価、試験、認証
当社は、マイクロモビリティデバイスを国外、国内、各地域の規制に合わせて評価、試験、認証を行い、メーカーが革新的な製品の安全設計を実現できるよう支援を提供します。具体的には、eバイク、ホバーボード、電動スクーター、その他の電動パーソナルトランスポーターの実使用時に、火災、爆発、感電の潜在的リスクを最小化するバッテリーパックとバッテリーマネジメントシステムの安全性を評価しています。 UL Solutionsは、労働安全衛生局(OSHA)から国家認定試験機関(NRTL)として認定され、マイクロモビリティ製品のUL 2849「電動自転車用電気システムに関する規格」とUL 2272「パーソナルeモビリティ機器の電気システム安全規格」の認証を行っています。
eバイク試験
eバイク関連技術の進化に伴い、使用時および充電時の感電・火災のリスクを低減するため、新しい安全対策や規格が整備されています。当社は、電動自転車用電気システムに関する規格UL 2849を始め、以下の欧州規格に準拠した試験を行います。
- EN 15194
- EN 50604-1「小型電気自動車(EV)用バッテリー」、またはEN 62133-2「携帯用または補助システム用バッテリー」
- 2014/30/EU「電磁両立性(EMC)」
- 2011/65/EU「特定有害物質使用制限(RoHS)」
- 2014/53/EU (RED)「デバイスに無線技術が使用されている場合」
- 2006/42/EC「製品安全に関する機械指令」
- eバイク用のドラフト ISO 4210-10は、2020年または2021年にEN規格になる予定
ホバーボード、電動スクーター、電動スケートボード安全試験
機能性の向上とライドシェアサービスの普及により、ホバーボード、電動スクーター、電動スケートボードなどの個人用電動モビリティデバイスの需要が大きく伸びています。当社は、電気駆動システム、バッテリーシステム、充電器システムの組み合わせを評価し、メーカーがANSI/CAN/UL 2272「パーソナルeモビリティ機器の電気システム安全規格」で述べられている重要な安全要件を満たせるよう支援を提供します。
マイクロモビリティサービス提供
メリット
マイクロモビリティ規格に関する当社の技術的専門知識と知識を活用し、グローバルな規制に対応し、市場での認知度を向上させることができます。より安全なマイクロモビリティ機器を市場に送り出すお手伝いをします。
UL認証は、お客様の製品、プロセス、サービス、また会社が厳しい要求事項を全てクリアしていることをお客様に伝える、大変有効なマーケティングツールです。この実績を公表することで、お客様の製品の存在感を高め、競合との差別化を図ることで、市場での勝利につなげることができます。
UL Solutionsを選ぶ理由
当社はバッテリーの安全性に関する国際的リーダーとして認められており、包括的な安全試験および認証サービスを提供しています。当社は、世界各地に拠点を置いており、安全性、EMC、地域の要件を満たし、グローバル市場への迅速な参入を実現できるよう支援を提供します。研究開発から製品開発、最終的な発売まで革新的なマイクロモビリティの信頼性を高めるための支援を提供します。
事例研究のダウンロード
Micromobility battery life cycle: challenges and opportunities