(2015年6月15日掲載 News)

[欧州] 製品安全パッケージ、EMC指令、低電圧指令、RE指令移行期間

2015年5月22日に、昨年から施行が準備されている、新しい一般製品安全指令と製品市場監視規則についての改訂ドラフトが公表されています。製造国表示に関しては、様々な議論が行われ、現時点では靴関連と食物に触れるセラミックに限定される模様です。これは3年後に見直しが行われる予定ですが、さらに議論がある可能性があります。

詳細はウェブサイトをご参照ください。(言語:英語)

  • EU 一般製品安全指令
    Proposal for a Regulation of the European Parliament and of the Council on consumer product safety and repealing Council Directive 87/357/EEC and Directive 2001/95/EC
  • EU 製品市場監視規則
    Proposal for a REGULATION OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL on market surveillance of products
  • EU 製品安全パッケージ
    Product Safety Package (First reading)

 

欧州委員会は6月に公式な見解としてEMC指令、低電圧指令、RE指令移行期間を提示しています。それによると2015年5月19日付掲載(Webニュース)の内容とほぼ同様となっています。

1.   EMC指令(2004/108/EC)、現低電圧指令(2006/95/EC)から新EMC指令(2014/30/EU)、新低電圧指令(2014/35/EU)となる機器
2016年4月19日までは現EMC指令、現低電圧指令での出荷が必要、2016年4月20日から新EMC指令、新低電圧指令での出荷が必要(移行期間なし)

2.   R&TTE指令(1999/5/EC)からRE指令(2014/53/EU)へ移行する機器
2016年6月12日まではR&TTE指令での出荷が必要、2016年6月13日から2017年6月12日まではR&TTE指令またはRE指令での出荷が可能、2017年6月13日以降はRE指令での出荷が必要

3.   EMC指令、低電圧指令からRE指令に移行する機器(例:放送受信機)
2016年4月19日まで現EMC指令、現低電圧指令での出荷が必要、2016年4月20日から2016年6月12日までは新EMC指令、新低電圧指令での出荷が必要。2016年6月13日から2017年6月12日までは新EMC指令、新低電圧指令またはRE指令での出荷が可能、2017年6月13日以降はRE指令のみでの出荷が必要

4.   RE指令において、EMC指令、低電圧指令に移行する機器(例:通信端末機器)
2016年6月12日まではR&TTE指令での出荷が必要、2016年6月13日より新EMC指令、新低電圧指令での出荷が必要(移行期間なし)

 


[米国] 5 GHz移行延期KDB更新

2015年6月1日にFCCは5 GHz帯U-NIIデバイスに関して、W58などの移行を要求する§15.37(H)を、2015年12月2日まで半年間猶予することを公表しています。

⇒ 詳細はこちらをご参照ください。(言語:英語)

2015年6月3日
174176】  Section 15.107, 15.207,18.307, C63.4, C63.10, Suitable Dummy Load, AC Power Line Conducted Measurement
※ USBによって電源供給される機器においてもCEが必要

2015年6月5日
935210】  20.21; 90.219; 22; 24; 27; 90; signal booster; amplifier
※  D01はD02に統合され削除、D03、D04更新、D05新規

2015年6月8日
248227】  RF Exposure (SAR) measurements for Wi-Fi, IEEE 802.11
※    混乱する、脚注(1/4 dB以内の変動は同等とみなす)は削除。Annex Cを5.3.2項の要求と整合。6.1項の空間的に分離されるアンテナに対する明確化。同時送信の報告SARの明確化。W58に関する猶予の記載

 


[カナダ] RSS-247

2015年5月28日にインダストリーカナダ(IC)はRSS-247を発行し、従来RSS-210に規定されていた、WLAN、Bluetoothなどを移行させました。従来通りICは発行日からの適用を要求するため、試験レポートのタイトルを含めすべてRSS-247への書換えが必要です。ただし今回は次のような猶予期間が設定されています。

  1. RSS-247の発行前にRSS-210で認可したものに対して追加の要求はない
  2. RSS-247の発行後に、RSS-210で作成されたレポートはRSS-247で認可をすること
  3. RSS-210で発行されるレポートはRSS-247発行後3ヶ月間(2015年8月28日まで)認められる
  4. 2015年8月28日以降はRSS-247のレポートのみ受け入れる
  5. 2015年8月28日から1年間はRSS-210のレポートを受け入れるが、これはRSS-247に対して不足分をカバーする補足を含む場合のみ認められる

従って、変更申請などで、RSS-210のレポートを使用する場合、1年以内でありかつ2015年8月28日までに発行されていれば、2016年8月28日までRSS-247への違いを言及すれば使用可能となります。FCCとの整合が期待されましたがW52の屋外使用など一部完全に整合されていない箇所があるため注意が必要です。

詳細はウェブサイトをご参照ください。(言語:英語)

  • RSS-247 — Digital Transmission Systems (DTSs), Frequency Hopping Systems (FHSs) and Licence-Exempt Local Area Network (LE-LAN) Devices

また併せて、ランドモバイルの要求事項、RSS-119も発行されています。

  • RSS-119 — Land Mobile and Fixed Equipment Operating in the Frequency Range 27.41-960 MHz

 


[香港] HKCA 1039

2015年6月2日に香港OFCAはHKCA 1039 ISSUE 6を発行しています。これはW58に関して、周波数範囲を 5.725 GHz~5.825 GHzから5.725 GHz~5.850 GHzへ拡張するものです。
⇒ 詳細はこちらをご参照ください。(言語:英語)

 


[規格]  ERC 70-03IEC 61000-6-5EN 300 422EN 55024

2015年5月22日
ERC 70-03
主な変更Annex:
Annex 2 5725-5875MHz追加
Annex 5  Vehicle ⇒ Automobile
Annex 6 3.1-4.8GHz追加

2015年5月29日
IEC 61000-6-5:2015 PRV  Pre release version
Electromagnetic compatibility (EMC) – Part 6-5: Generic standards – Immunity for equipment used in power station and substation environment

2015年6月2日
ETSI EN 300 422-1 V1.5.1 (2015-06)
Wireless microphones in the 25 MHz to 3 GHz frequency range
ETSI EN 300 422-2 V1.4.1 (2015-06)
Wireless microphones in the 25 MHz to 3 GHz frequency range

2015年6月5日
EN 55024:2010/A1:2015 DOP:2016-02-22、DOW:2018-05-22
Information technology equipment – Immunity characteristics – Limits and methods of measurement

DOP:国内規格の最終発行日
DOW:本規格に矛盾する国内規格の終了日