インド テレコム機器に対する強制試験認証制度(MTCTE)
インドテレコミュニケーションエンジニアリングセンター(TEC)が発行した「Mandatory testing and certification of Telecom Equipment’s Order (MTCTE)」により、すべてのテレコム機器は、インド市場への輸入、流通、販売にあたりTECの定める必須要件に適合することが強制されます。
TECについて
TECは、インド政府のテレコム技術部門であり、テレコムのネットワーク機器、サービス、および相互接続性に関する共通規格を定めています。インタフェース認可、認可証発行、サービス認証および型式認証、規格および基本技術計画の策定、最新の技術及び専門知識の開発、テレコムセクターの技術開発に取り組んでいます。
スキームについて
1. 2018年10月1日より、すべてのテレコム機器の販売・輸入・使用において認証が義務付けられます。
2. 研究開発、デモンストレーション、試験のためのサンプル、
または個人による国外からの旅行時の使用、個人使用に限る場合は免除されます。
3. 5年間有効な証明書
4. すべてのTEC認定製品には、TECラベルが添付されている必要があります。
5. TEC指定のインド国内試験所またはMRAパートナー国の認定試験所(CAB*)によるテストレポート
6. インドの現地代表者が求められます。
7. シリーズ/ファミリー: すでに最大の構成で試験及び認証された筐体をベースとする場合、
最大10までのBoMサブモデルを関連モデルとして証明書に含めます。
8. 機器は、現場での使用/構成時点ではなく、製造/輸入された時点で試験され、認定されます。
9. 一連の申請処理に対し、ウェブポータルが提供されます。
10. TEC-ERが規定する必須要件(ER)に準拠するため、安全性、EMI / EMC、
技術要件およびその他の要件(SAR、IPV6など)に基づく試験が必要とされます。
11. 対象製品 – 以下を除くすべてのテレコム機器:
- a. IoTセンサ、および適切な通信インタフェースのみを備えたセクタ間デバイス
- b. 主にWiFi / NFC / BTなどの非テレコム機器および電子製品
- c. セットトップボックス(現在はCRSの管轄下にあります)
- d. 主に画像を送受信するためのWiFi /イーサネットポートを備えた多機能デバイス
- e. 他の政府機関の強制的な制度によって特にカバーされる通信モジュールを備えた機器
12. MTCTE対象外製品:
- a. モジュール/スペア/コンポーネント/ SKD / CKD
- b. 試験機器
- c. 研究開発/個人携帯の数量限定製品/趣味組立製品
- d. パッシブテレコムコンポーネント(例:鉄塔、アンテナ、導波管、スマートカード)
- e. 複数のテレコム機器で構成される統合システムとネットワーク
- f. 電源/ UPS /ソーラー設備/バッテリー
13. 対象製品は下記2つのグループに分類されます。
- a. 簡略的認証制度 – 自己宣言
- b. 一般的な認証制度 – TECによるレビュー
14. TECによる事後検査サーベイランスが行われます。
*CAB(conformity assessment body):日欧及び日米間における相互承認協定(MRA)に基づき、その適格性を認められ、認定の登録を受けた機関
認証プロセス
タイムライン
- Ⅰ メーカーは2018年7月よりTEC認証申請を開始することができます。
- Ⅱ 2018年7月から2019年3月までは、 ISO17025認定試験所のテストレポートを受け入れ可能です。
- Ⅲ 2019年4月より、MRAパートナー国のTEC指定CAB、または認定試験所のみのテストレポートが受け入れられます。
【お問合せ】
株式会社UL Japan
コンシューマーテクノロジー事業部
CTECH.Marketing.GA@ul.com