米国の第三者安全科学機関であるUL Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック、以下UL)は、ベンチマークソフトウェアのリーディング・プロバイダーであるフューチャーマーク社(Futuremark)を買収したと発表しました。フィンランドを拠点とする株式非公開企業であるフューチャーマーク社は、デスクトップコンピュータ、ノートブック、タブレット、スマートフォン向けに世界で最も幅広く使用されているベンチマークソフトウェアを開発しています。ULは、パフォーマンスデータへの増え続ける要求に応えることを戦略上の必然と捉えており、この買収により、ソフトウェア開発事業への参入を果たすこととなります。

ULのバイスプレジデント兼コンシューマー・テクノロジー部門ゼネラル・マネージャーであるステファン・カークは、以下のように述べています。「組み込みソフトウェアは、プロダクトデザインに於いて重要な要素となっています。モビリティが従来に増して重視されるに従い、接続される製品も増え、IoT(モノのインターネット)が現実のものとなってきています。その結果として、ソフトウェアの品質が、製品の安全性とパフォーマンスにおける重要な牽引役となっています。私たちは、ベンチマーキングがお客様の製品の性能を高める重要な手法であると認識しています。今回の買収は、幅広い種類のテクノロジー機器を試験することで、消費者の期待に沿った性能、安全、プライバシーを提供するという新たな事業分野開拓の機会を弊社にもたらします」

ベンチマークサービスに対する市場の需要は、製品の性能と差別化を高める激しい世界規模の競争によって牽引されています。それに加えて、製品を購入する権限を与えられているユーザーは、購入を検討する過程で新製品を評価する際、より多くのデータを求めています。

フューチャーマーク社は、業界標準のベンチマークを1997年から開発しており、今では、平均4秒ごとに新たなベンチマーク結果を得ています。ULは、ベンチマーク製品の種類と項目を増やすなど、フューチャーマーク社の製品開発への投資を増強する計画です。そしてフューチャーマーク社は、ULが世界に展開する事業とリソースを利用してアジアへ進出し、製品とサービスの新たな市場開拓に取り組みます。

フューチャーマーク社のCEOであるユカ・マキネンは、次のように述べています。「近年弊社は新たなプラットフォームへと拡大を遂げて来ました。我々の製品は、欧州委員会や各国政府に採用されると共に、世界をリードする多くのテクノロジー企業が、我々のベンチマーク開発プログラムに参加してくださるようになっています。弊社は多くのことを成し遂げてきましたが、ULと一つになることで目標に、より近づくことができます」

フューチャーマーク社が力を入れている高品質なベンチマーク開発は、ULのサポートと投資の下で継続されます。ユカ・マキネンCEOと、同社の39名の従業員はそのままULに加わります。ステファン・カークは、「ULもフューチャーマーク社も、中立、独立という長い伝統を持っています。この共通の社風が、2つの会社の相性を申し分ないものとし、従業員やお客様を結び付けると考えています」と付け加えています。

買収契約は2014年10月31日に締結されています。

 

【株式会社UL Japanの概要】

株式会社UL Japanは、世界的な第三者安全科学機関であるULの日本法人として、2003年に設立されました。現在、ULのグローバル・ネットワークを活用し、北米のULマークのみならず、日本の電気用品安全法に基づく安全・EMC認証のSマークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト( www.UL.com/jp )をご覧ください。

【ULの概要】

ULは、認証、試験、検査、アドバイザリー/トレーニング・サービスの提供によって、120年間にわたり、発展を遂げてきた世界的な第三者安全科学機関です。人々に安全な生活/職場環境をもたらすというミッションの下、10,000名を超えるプロフェッショナル・スタッフを擁するULは、調査/規格開発活動を通じて、安全において進化し続けるニーズの継続的促進と対応に取り組んでいます。そして、製造企業をはじめとする各種企業、貿易団体、国際的規制機関のパートナーとして、複雑さを増すグローバル・サプライチェーンに対するソリューションを提供しています。詳細はウェブサイト( UL.com )をご覧ください。

【フューチャーマーク(Futuremark)の概要】

フューチャーマークは、デスクトップコンピュータ、ノートブック、タブレット、スマートフォン、ブラウザ向けのパフォーマンスベンチマークソフトウェアを開発している会社で、同社の製品は、業界で最も権威があり、かつ、最も広く使用されています。同社のベンチマークにより、人々は日々使用するハードウェアならびにデバイスを評価/比較することができます。フューチャーマークは、顧客のニーズに合致し、正確で公平な業界標準のベンチマークを開発するために、多くの世界をリードするテクノロジー企業と連携しています。何百万というユーザーから提供されるデータを使用し、世界最大かつ最も包括的なハードウェアパフォーマンスデータベースを維持し、消費者の購買決定に関わる情報を提供しています。 本社は、フィンランドの首都ヘルシンキからほど近い場所にあります。
詳細はウェブサイト( http://www.futuemark.com )をご覧下さい。

 

【お問い合わせ先】

株式会社UL Japan マーケティング部  担当:山崎
Tel: 03-5293-6031 Fax:03-5293-6001

株式会社UL Japan 広報代理 フォーカスト・コミュニケーションズ株式会社
担当:水本・高森
E-mail: ul_pr_japan@focused.co.jp
Tel: 03-5157-0033 Fax:03-5157-0031