[プレスリリース] UL、eモビリティの普及に貢献
住友電気工業に安全認証を提供
米国の第三者安全科学機関UL (本社:イリノイ州ノースブルック) は、CHAdeMO協議会が2017年3月、電気自動車用急速充電スタンド標準仕様書1.2で基準を定めた「大出力充電ブーストモード」対応の安全規格「UL2251(Standard for Plugs, Receptacles, and Couplers for Electric Vehicles)」に基づく認証を、住友電気工業株式会社(本社:大阪府大阪市)の充電コネクターに対し発行しました。同評価方法は、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市)の協力を得て、開発されたものです。この技術の普及に伴い、電気自動車(EV)の充電時間短縮によるさらなる利便性向上が期待されます。
上述の大出力充電に対応した安全規格の開発を求める市場ニーズに応えるとともに、EVの安全な普及促進に資するため、ULはいち早く同分野の規格開発に着手し、UL2251に大出力充電ブーストモードを安全に実現するための追加機能に対する認証要求補則(通称CRD、Certification Requirement Decision)を発行しました。このCRDを含めた「UL2251」に基づく認証を発行するのは、今回が世界初になります。
EV業界では、大出力充電の方法として、動的電流制御およびアクティブ冷却の2つの形態が主流となっています。UL2251でカバーされるEVコネクターは、通常の評価に加え、最終製品の特殊用途も評価される必要があります。CRDに動的電流制御およびアクティブ冷却に関する要求事項を明記したことにより、大出力充電に適した安全なコネクターの設計、製造、並びに、急速充電器メーカー様が大出力充電に適した安全なコネクターを選定することが可能となりました。
UL Japan代表取締役社長の山上英彦は次のように述べています。「大出力充電は、製品安全の観点から、高電流とそれに伴う発熱への安全対策が求められます。ULでは、今後さらにeモビリティ全般の安全に関する研究活動を進め、新技術の発展と歩調を合わせながら、規格開発ならびに認証の提供などを通じて、次世代モビリティ社会の実現に貢献してまいります。」
【株式会社UL Japanの概要】
株式会社UL Japanは、世界的な第三者安全科学機関であるULの日本法人として、2003年に設立されました。現在、ULのグローバル・ネットワークを活用し、北米のULマークのみならず、日本の電気用品安全法に基づく安全・EMC認証のPSEおよびSマークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト(https://japan.ul.com/)をご覧ください。
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ULは、科学の活用によって安全、セキュリティ、サステナビリティ(持続可能性)における課題を解決し、よりよい世界の創造に寄与します。そして、先進的製品/技術の安全な導入を実現することで、信頼を高めます。ULのスタッフは世界をより安全な場所にするという情熱を共有しています。第三者調査から規格開発、試験、認証、分析/デジタルソリューションの提供まで、ULは業務を通じて、より健全なグローバル社会の構築を目指します。 ULに対する信頼が、企業、メーカー、政府当局、規制機関、人々のスマートな決断を支えます。詳細はUL.comをご参照ください。
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