[プレスリリース] UL 3300調査概要が消費者、サービス、教育ロボットの安全性前進をサポート
2020年8月31日
(2020年8月31日発表抄訳版)
株式会社UL Japan
【ノースブルック(米イリノイ州)2020年8月31日】
*ULの史上初の消費者向けおよび業務用ロボット認証ドキュメントの導入で、人間とロボットとの相互作用の安全性の懸念に対処
安全科学の世界的リーダーであるULはサービス、通信、情報、教育、娯楽(SCIEE)ロボットの調査概要(Outline of Investigation、OOI(※1))であるUL 3300を発行した。このドキュメントは、多方向移動、火災・衝撃の危険、外部操作、ユーザークラス、使用環境に焦点を当て、ロボット操作の安全性を評価するために使用される要件を説明している。SCIEE(「スカイ」と発音)ロボットは通常、人間の近くで動作するため、この概要は、人がいるさまざまな環境でのロボットの安全な動作に重点を置いている。
UL消費者テクノロジー部門のMichael Sakamoto上級マネジャーは「ロボット技術とアプリケーションは、産業・製造セグメントから公共・商業スペースに、そして家庭内に急速に拡大し、人々の生活の質を支援、改善している。この傾向が加速するにつれ、ロボットと人間の相互作用に関連するものを含む、追加的な安全上の懸念事項を特定して対処する必要がある」と語った。
急速な技術進歩により、オープンスペースでさまざまなタスクを実行し、人と一緒に作業できる新世代のロボットが生まれている。次世代ロボットは、すでに産業および製造部門の主力となっているが、食料品店、ホテル、空港、銀行、ショッピングモール、歩道や公園などの公共スペースなど、従来とは異なる環境で利用されている。さらに、ロボットはますます家庭に出現している。一人暮らしをする人が増えるにつれ、サービスロボットは世帯に歓迎される追加となることができる。International Federation of Robotics(IFR)が開催したWorld Robotics 2019でのプレゼンテーションによると、国内および専門のサービスロボット部門は、今後3年間で年平均40%超成長すると予測されている。IFRによると、同部門はすでに172億ドルの産業だが、COVID-19によりパンデミックに対処するためのソリューションの積極的な開発が推進されている。
ロボットは効率と生産性を向上させるために利用されている。最新のロボット技術革新により、顧客サービスの向上、業務の柔軟性の向上、ブランド価値の向上にも活用されつつある。ブランド、マーケティング、顧客体験のリーダーシップからビジネスストラテジストやIT責任者まで、組織のすべての領域でロボットへの関心が高まっていることから、ロボットの安全な導入と運用は、特に公共ドメインで、世界中のビジネスにとって重要な関心事となっている。
Sakamoto氏は「UL 3300は、ロボット安全基準の開発、技術委員会、業界のワーキンググループへの積極的な参加とリーダーシップに示されるように、ますます複雑化する消費者および業務用ロボットに対処する方法を示している。革新的なロボットテクノロジーの迅速な市場投入を支援するわれわれのチームは、製品設計段階の早い段階でロボット機器・部品メーカーと協力して、潜在的な安全問題を先取りし、最終的損益と顧客の信頼に影響を与える後期段階の生産遅延を回避する準備を整えている」と語った。
ULの非営利子会社であるUL Standards division of Underwriters LaboratoriesはUL 3300 OOIをシードドキュメントとして使用して、コンセンサス標準を開発するプロセスを開始しつつある。標準テクニカルパネルへの参加を申し込むには、Underwriters LaboratoriesのDeborah Prince標準プログラムマネージャーに問い合わせを。UL 3300のコピー購入は、https://shopULstandards.com にアクセスを。詳細な情報ないし評価および/または製品認証の見積もりのリクエストはctech@ul.com にコンタクトを。
(※1) 評価アウトライン(Outline of Investigation/OOI):UL規格が発行されるまでの安全評価に使用される要求事項集。規格策定パネル(Standard Technical Panel)における検討・投票が行われた後、正式なUL規格として発行される。
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UL
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