UL Solutionsでは、撥水剤、表面処理剤、防汚剤、消火剤など幅広い用途で使用される有機フッ素化合物 (PFAS)に対し、欧米等で進む環境規制への対応を支援しています。
試験管とピペット

PFASとは

PFASはパーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物の総称であり、経済協力開発機構 (OECD) の定義では、完全にフッ素化されたメチルまたはメチレン炭素原子を一つ以上含むフッ素化合物とされています。

代表的な化合物として、ペルフルオロオクタンスルホン酸 (PFOS)、ペルフルオロオクタン酸 (PFOA) が挙げられます。

PFASに関する規制について

PFASは、撥水剤、表面処理剤、防汚剤、消火剤など幅広い用途で用いられてきましたが、近年、環境残留性や生体蓄積性が明らかとなったため、POPs条約・欧州REACH規則・米国各州法など、世界各地で規制が開始されました。

しかも、これらの規制対象となる濃度基準値はppb (10億分の1) やppm (100万分の1) のレベルであるため、意図的使用は勿論のこと、不純物や中間体などの極微量の含有についても基準値を超える可能性があることに注意が必要です。

POPs条約・欧州REACH規則などの法規制は物質群ごとに基準値を設定しており、それに対応した分析が必要となります。

物質群 基準値
PFOS and Related Substances 0.1 % or 1 μg/m2
PFOA and Its Salts 25 ppb
PFOA-Related Substances 1000 ppb
PFHxS and Its Salts 25 ppb
PFHxS-Related Substances 1000 ppb
C9-C14 PFCAs and Their Salts 25 ppb
C9-C14 PFCA-Related Substances 260 ppb
C6 PFCA (PFHxA) 審議中

上記以外の物質について分析をご希望される場合も、お気軽にお問合せください。また、全フッ素(F) の元素分析についても対応可能です。

対象となる主要製品分野

  • 織物製品・革製品
  • 調理器具・食品包材
  • 表面処理された紙
  • 樹脂・塗料・インク
  • グリース・オイル・冷媒・消火剤

製品の海外展開を計画され、各国・地域の規制に対応した分析試験を必要とする方は、是非お気軽にお問合せください。

<お問合せ先>
担当: 環境・サプライチェーン事業部
E-mail: ULShimadzu@ul.com