UL Solutionsが「推奨事項(Recommended Practice)1499」を発行
UL RP 1499「ソフトウェアのアップデートに関する設計、開発、導入」は、製造者のシステム障害を減らすための指針であり、製品にソフトウェアのアップデートを実施する際の信頼できる方法として活用できます。
スマート家電は、住宅用および業務用家電業界の成長トレンドを象徴しています。StatistaのSmart Home Reportによると、「スマート家電の世界売上は2020年に291億米ドル、2026年には815億米ドルに増加すると予想されています。」 UL Solutionsは、スマート家電に伴う絶え間ない変化に製造者が対応できるよう、UL 1499「家電製品のソフトウェアのアップデート実施に関する推奨事項」を発表しました。
スマート家電に大いに期待されることとして、洗濯機、乾燥機、食器洗浄機、コーヒーメーカー、業務用食品機器、照明器具、暖房・換気・空調(HVAC)システムなど、消費者が購入・設置した機器に、リモートでソフトウェアのアップデートを行い、新しい機能を追加できるようになることなどが挙げられます。このようなソフトウェアのアップグレードにより、家電製品はこれまで以上に高い価値をユーザーに提供できるようになっています。従来、家電製品は、製造時に機能が固定されていました。そのため、後続の新機種に搭載された最新機能を利用できないため、購入後の家電の価値が低下していました。
UL RP 1499は、家電製品のソフトウェアのアップデートに関して、プロセスエンジニアリングのベストプラクティスを規定しています。そこでは、リモートでのソフトウェアのアップデートに関する設計、開発、展開に関して必要最低限の要素を網羅しています。家電製造者がこの推奨事項を遵守していることを証明すれば、家電やシステムの所有者は、システム障害を低減する堅牢なプロセスが整備されており、購入済み製品のソフトウェアアップデートのための信頼できる方法があるという確信を持つことができます。