[欧州] Blue Guide修正提案、一般製品安全指令、EN 50566

2015年10月1日に欧州機械・電気・電子・金属産業連絡会(ORGALIME)は”Placing on the Market(上市)“の解釈に関してBlue Guideを修正すべきとの提案を行っています。現在、製造者及び輸入者がハンドリングを行っている間はORGALIMEによると上市と見做さないとされていますが、製造者から輸入者に渡った段階も上市に含めるべきであり、追加の作業がある場合は、半完成として適用対象外と理解できるというものです。
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2015年10月9日に一般製品安全指令の整合規格が更新されています。
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2015年10月19日に欧州委員会は、EN 50566(人体曝露の要求規格)に対するフランスからのコメントにより加える整合規格リストの追記に関して、文面の修正を行っています。これは、分離距離などは規格が指定すべきものとの考え方からです。

「四肢SAR測定(リミット4 W/kg)は分離距離を用いないかもしれない、胴体SAR測定(リミット2 W/kg)は数mm以下の分離距離となるかもしれない。」
分離距離は、無しまたは5 mm以下と記載した内容に自由度を持たせています。


[米国]  FCC 15-135FCC 15-138KDB更新・ドラフト発行

2015年10月19日にFCCはFCC 15-135を発行し、Form 740など§2.1203及び§2.1205の要求を段階的に2016年7月1日から2016年12月31日の猶予期間を持ち削除することを公表しています。これは先日発行されたFCC 15-92とも関連するものです。
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また、2015年10月23日にFCC 15-138を発行しGHz帯の拡張の検討が行われています。この中には、Part 15では§15.255に対して、周波数帯域を57 GHz-64 GHzから、57 GHz-71 GHzへの拡張が計画されています。
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以下、KDBの更新及びドラフトの発行が行われています。

2015年10月15日
249634】 Change in identification of equipment, Section 2.933 , Change in ID
※FCC 14-208に基づく変更 TCBがFCCに変わってID変更のハンドリングが可能になったため

2015年10月16日
388624】 §2.964,Pre-Approval Guidance, PAG, Formerly Permit But Ask, PBA
※ D01:以前のKDBを用いる時のガイダンスの明確化、D02:キャリアアグリゲーション等の文言の統一、要求事項に変更なし

178919】 Section 2.1043, Permissive Changes
※ FCC 14-208に基づく変更

  • 外部、内部送信アンプの取り扱いの明確化:オリジナル申請時の外部アンテナの取り扱いはラベル等に関してKDBが必要
  • 送信部に関わらない違いは明確に申請資料に含む、ひとつのIDで良いかどうかはKDBが必要
  • Part 74で動作するマイクロホンに関して新しいバンドをソフトウエアで追加することは同一IDでOK
  • 電力密度の単位の修正
  • Q&Aの追加

以下文書がKDB 178919(変更申請)に組み込まれているため2015年10月16日に削除されました。
【350078】、【614963】、【252613】、【208873】、【297513】、【232568】

また、以下、Part 95医療用人体ネットワークの試験方法及び、UNII DFS試験方法の更新のドラフトが発行されています。

2015年10月15日
550594】 Part 95, Medical Body Area Network (MBAN) Measurement Procedure
※Draft

2015年10月16日
905462】 905462 D02 UNII DFS Compliance Procedures New Rules v01r03
※Draft

2015年10月19日
926956】 Permissive changes to UNII devices
※Q17、Q18追加、文書構成修正

Q17:メンテナンス等に関しては販売行為などを伴わない限り、2016年6月1日の期限は適用されない
Q18:旧ルールでのID変更は2016年6月1日まで許可されるがそれ以降は通常は認められない

2015年10月22日
551693】 Grant Comments, Grant Conditions, Grant Notes (Draft)
※以前発行されたドラフトKDB 821551を置換え予定。TCBの発行するグラントノートを統一するため

640677】 LED Lighting (Draft)
※2014年8月27日に発行されたバージョンを置換え、Part 18に該当するRF照明の記述を削除し、LED照明のみとし、Part 15に基づき、伝導、電界(1GHzまで)を行うことを記載

2015年10月23日
212821】 SAR values in user manual
※変更なし(SAR値をマニュアルに記載することは必須ではないが記載するのであれば正しく記載すること)

447498】 Mobile and Portable Device, RF Exposure, Equipment Authorization Procedures, 1.1307, 2.1091, 2.1093
※大きな変更なし

D01: IEEE Std.1528参照、PBAからPAG手順への変更、明確化のためにフットノートの追加、ナンバリングの改善、FCC申請をなくしたための改訂(FCC 14-208対応)
D02: 1.2 W/kgを超えた時にPBA(PAG)が削除されたため、KDBがラベル要件確認などのために必要

941225】 SAR test procedures for 3GPP and 3GPP2 devices, CDMA2K, UMTS, GSM, LTE etc. Section 2.1093.
※大きな変更なし

  • D01: PBAからPGA、誤記修正
  • D05: 旧情報の削除、5.4項TDD試験構成追加、追加パワー削減条件等の明確化
  • D05a: アップリンクパワー測定のダウンリンクキャリアアグリゲーションチャンネル選択の明確化、PBAからPAG、LTE-U、LAA、LWAプロトコルを用いるキャリアアグリゲーションの明確化、等
  • D06: PBAからPAG、ホットスポット人体装着アクセサリーの試験は音声・データであることの明確化等
  • D07:文書再構成

248227】 RF Exposure (SAR) measurements for Wi-Fi, IEEE 802.11
※フォーマット修正、Appendix Cにおいて、テーブルからIEEE 802.11gの40 MHzバンドの削除

865664】 SAR measurements and reporting, 100 MHz – 6 GHz. Section 2.1093.
※大きな変更なし

  • D01:変更なし
  • D02: 文章再構成、FDTD(有限差分時間領域法)を用いるIEC 62704-1を用いる周波数の明確化

616217】 SAR evaluation considerations for laptop, notebook, netbook and tablet computers
※文章再構成、FCC 14-208対応

648474】 SAR evaluation for handsets, wireless charging battery covers. Section 2.1093.
※ダイナミックアンテナチューニングを除き大きな変更なし

  • D03: PBAからPAGへ、Qi、PMA、A4WAプロトコルへの適用の明確化
  • D04: IEEE Std.1528:2013対応、ダイナミックアンテナチューニングのSAR試験のスクリーニング方法挿入等

615223】 WiMax SAR guidance, IEEE 802.16e
※PBAからPAGへ、文書再構成

643646】 SAR testing for occupational PTT radios
※フットノートの誤記修正

996369】 Modules, Module Certification, 15.212
※Q&AをD02に分離

文書再構成、DA 00-1407削除に伴う文面変更、PBAからPAGへ、モジュールを組み込むホスト製造者へのガイダンスを9項に追加、Q12(RF曝露以外の複数送信機をホストに組み込むための条件)、Q13(複数送信機をホストに組み込む時のRF曝露の考慮)、Q14(モジュール認可でない無線機をホストに組み込む条件)の追加)


[日本] 電気用品安全法規格更新、周波数アクションプラン、人体曝露、海外持込機器、市場監視

2015年10月8日に経済産業省は、電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈についての一部改正を行い、8月18日より意見募集を行なっていた、別表第十の第1章及び第2章を改正し、高調波利用機器のうち電子レンジやIH調理機器などについては、CISPR 11に対応する整合規格:J55011を適用しました。またあわせて、J55001、J55014-1に関しても正式発行されています。これらは、2015年12月1日施行(3年間猶予)となります。

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総務省は2015年10月14日に下記4項目についての公表を行っています。
2015年9月11日まで行っていた「周波数再編アクションプラン」についての意見募集の結果と平成27年10月改定版の公表を行っています。
大きな変更はなく、以下についての改定等が行われています。

  • 海上無線システム 【HF帯(4 MHz-25 MHz)・150 MHz帯】
  •  コンテナ荷役用無線システム 【26 MHz帯】
  • FM多重方式を用いる電気通信業務用ページャー 【76 MHz~90 MHz帯】
  • 水防道路用移動無線 【150 MHz帯】
  • 水防道路用移動無線 【400 MHz帯】
  • 災害対策用可搬型無線 【400 MHz帯】
  • 鉄道用列車制御無線 【400 MHz帯】
  • タクシー無線 【400 MHz帯】
  • 実用準天頂衛星通信システム等
  • 携帯電話システム
  • 5.8 GHz帯DSRC 【5770 MHz~5850 MHz】
  • 12 GHz帯の超高精細度テレビジョン放送 【11.7 MHz~12.2 GHz】

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2015年9月30日まで行っていた「人体側頭部に近接して使用する携帯電話端末等に対する比吸収率の測定方法等に関する制度整備」についての意見募集の結果を公表しています。誤記等の修正はありますが、以下改正が行われる予定です。

  • 対象周波数帯を300MHzから3GHzまでとしていたものを300MHzから6GHzまでに拡張
  • 複数の周波数帯域の電波を同時送信する無線設備に対応するため、複数帯域同時送信時のSAR測定方法を新たに規定
  • 多くの測定条件から必要な測定を選別する方法として、高速SAR測定手順、測定数を削減することができる条件及び具体的削減手順について新たに規定
  • 測定の不確かさの補正などを新たに規定

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2015年9月18日まで行っていた「海外から持ち込まれる無線設備の利用」についての意見募集の結果を公表しています。誤記等の修正はありますが、査証免除の一般的な期間をもとに、 訪日観光客等が持ち込むWi-Fi端末等について、電波法に定める技術基準に相当する技術基準に適合する等の条件を満たす場合に90日間、利用を可能とする規定の整備が行われるものです。
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平成27年度無線設備試買テストの中間結果報告(10月期)が公表されています。
⇒ 詳細は こちら をご参照ください。


[韓国] EMC関連規格更新

2015年10月19日 RRAはEMC試験方法について、301 489シリーズ、61000-4シリーズ、KN 16-1関連、電源高調波、電圧変動、61000-6シリーズ、医療機器など多くの規格を更新しています。

詳細はウェブサイトをご参照ください。(言語:韓国語)


[規格] 

2015107

ECC Report 243
Wireless video links in the frequency bands 2700-2900 MHz and 2900-3400 MHz

ECC Report 244
Compatibility studies related to RLANs in 5725-5925 MHz

ECC Report 245
Compatibility studies between PMSE and other systems / services in the band 1350-1400 MHz

ECC Report 246
Wideband and Higher DC Short Range Devices in 870-875.8 MHz and 915.2-920.8 MHz (companion to ECC Report 200)

ECC Report 247
Description of the software tool for processing of measurements data of IRIDIUM satellites at the Leeheim station