1-2. 安全試験・認証
ULマークとは?
製品に表示されているUL マークは、ULがその製品のサンプルを試験・評価し、ULの要求事項に適合していると判定したということを示しています。 様々なプログラムにより、これらの認証製品は、その製造施設で定期的にチェックされており、ULの要求事項への継続的適合が確保されます。 UL マークはULが認証した製品またはそれに関連したものにのみ使用することができます。また、ULと締結した契約書の条件に準じて使用することができます。 これらのマークに加え、ULは、米国/カナダ以外の様々な国々/地域への製品出荷に必要とされるマークの取得サービスも提供しています。
ご希望に応じて、弊社担当者が実施する評価試験への立会い、あるいはお客様が指定される場所へ弊社スタッフが出向き、評価・試験を実施することも可能です。 詳細等、お気軽にご相談ください。
UL認証サービスには、どのような認証の種類がありますか?
UL認証には現在、リスティング、コンポーネント・レコグニション、クラシフィケーションという3種類の認証があります。
<リスティング・マーク>
リスティング・マークは、一般的に最終製品につけられるマークで、その製品サンプルがUL安全規格に基づいた試験を受け、ULの要求事項を満たしている場合に使用が許可されるマークです。
<レコグナイズド・コンポーネント・マーク>
レコグナイズド・コンポーネント・マークは、単体では機能しない、あるいはその機能が制限されているコンポーネント(部品・材料)に対するULの認証マークです。これらのコンポーネントは最終製品であるUL リステッド製品に使用されますが、電源やモーターなど更に別の部品に使用される場合もあります。プラスチック、ワイヤ、プリント配線板など多岐にわたる部品・材料がこのサービスの対象になっています。これらのレコグナイズド・コンポーネントには、Conditions of Acceptability(部品使用許可条件)が定められており、これを考慮して最終製品に組み込んだり、使用する必要があります。
<クラシフィケーション・マーク>
クラシフィケーション・マークとは、製品固有の性質を検査し、特定条件下での使用が可能かどうか、また予測可能な事故に耐えうるかどうかを評価、認証されたことを示すマークです。
このサービスを受けるのは医療機器や工業用器具、防火機器などが主で、①特定の危険(火災、感電や傷害など)②規定された条件下の性能③ UL 規格以外の規制④国際規格などUL 以外の規格⑤その他のULが望ましいと考える条件、の中から1 つ以上の条件について評価し、適合性が認められるとクラシフィケーション・マークの使用が許可されます。
※ ULマークの ダウンロード・Proportion は、下記、リンクにてご覧いただけます。
⇒ https://marks.ul.com/about/ul-listing-and-classification-marks/downloadable-ul-marks/
エンハンストULマークについて教えてください。
エンハンストUL マークは、製品における認証マークの明確化、および視認性の向上を目的として、複数のUL 認証マークを1 つのマークでまとめて表示することを可能にした新たなUL
マークです。対象は、前述のリスティン グ・マーク、クラシフィケーション・マークに加え、UL EPH マークなどの各種UL マーク、c-UL マーク、UL-EU マーク、UL-JP
マークなどの地域別UL マークです。
注:レコグナイズド・コンポーネント・マークは対象外です。
従来のリスティング・マークやクラシフィケーション・マークなどは、全て引き続き有効です。 このマークへは、お客様のご要望に合わせて順次切り替えを承ります。
⇒ https://markshub.ul.com/ (英語)
部品がすべてULのレコグナイズド・コンポーネントで構成されている製品は、自動的にULリステッド製品になりますか?
レコグニション・サービスは、部品使用許可条件というある限定条件の下で認証するものなので、それらを使用した最終製品を評価する際には、これらの部品がその製品の中でシステムとしてどのように機能するかを判定する必要があります。よってレコグナイズド・コンポーネントの有無に関わらず最終製品はすべてリスティング・サービスの下で製品評価を受けていただく必要があります。しかしレコグナイズド・コンポーネントを使用すると、製品試験は簡単になり、時間や費用を節約していただけます。
申請者、製造者、リスティー(登録者)はそれぞれ何を意味しますか?
申請者: 部品や製品の評価をULに申請する企業もしくは個人。契約ではこの申請者が製品評価およびフォローアップサービスに対する金銭上の責任を負う義務があります。申請者は評価結果を知る権利を有しています。
製造者: ULのリステッド、クラシファイドまたはレコグナイズド・コンポーネントの製造もしくは組立てを行い、ULのフォローアップ工場検査を通常受ける施設を保持・運営する企業もしくは個人。
リスティー(登録者):製品または付随するものにその名称が記されており、ULが発行する認証製品ディレクトリーにその名称が掲載されている企業もしくは個人。"クラシファイド会社"、"レコグナイズド会社"と呼ばれる場合もありますが、それらはリスティー(登録者)と同義語です。
マルチプル・リスティング(他社ブランド登録)プログラムとはどのようなプログラムですか? またその利点を教えてください。
マルチプル・リスティング (他社ブランド登録)プログラムとは、ある申請者が持つ、リスティング、クラシフィケーション、レコグニションされている製品に対して、別の会社でも登録者 (リスティー)として登録し、その会社の名前や製品名で販売できるようにする登録サービスの事です。
メインの登録者を 「ベーシック・リスティー」 と呼び、2社目からを 「マルチプル・リスティー」 と呼んでいます。
このプログラムの利点は、製造者と、プライベートラベルの所有者も同様にULマークを使用できることです。 OEM製品に便利なプログラムとなっています。
申請からどれくらいの期間で認証取得できますか?
評価期間は、製品カテゴリー、申請内容により異なります。評価期間はご依頼内容を確認した後、Scope Letter(スコープレター)にてお知らせしますが、概算をお知りになりたい場合は弊社担当の者までご相談ください。
ULのウェブサイトを見たのですが、どの申請依頼書を選択すべきか判断できません。
お問合せ先一覧をご参照いただき、該当する製品の担当部門へ製品資料をご送付ください。必要な申請依頼書をご案内申し上げます。