UL、国内初CISPR 25:2016 Edition4 Annex I 対応の
電気自動車およびハイブリッド車用試験設備「EHV Chamber」を新設
~欧州メーカーが要求する車載高電圧製品向け電気試験にも対応し、
最新の車載関連試験のワンストップサービス提供へ〜

2018 年1 月11 日
株式会社 UL Japan

米国の第三者安全科学機関であるUL Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック、以下UL)の日本法人である株式会社UL Japan(本社:三重県伊勢市、以下UL Japan)は、2017年6月に愛知県みよし市に開所した自動車業界向け試験所 オートモーティブ テクノロジー センター(ATC)内に、国内初となる電気自動車およびハイブリッド自動車(EV/HV)部品向け固定型ダイナモメーター搭載電波暗室「EHV Chamber (Electric & Hybrid Vehicle Chamber)」 を新設します。この新設備により、既存の高電圧対応電気試験に加え、EV/HV向け試験をワンストップでサービス提供することが可能となります。ULはEV/HV市場拡大に備える国内車両メーカーおよび部品メーカーの試験期間の短縮を実現し、開発体制のサポートをさらに強化します。

2016年10月に国際規格「CISPR 25:2016 Edition4」が正式に発行され、Annex IにEV/HVに搭載される高電圧電源製品の評価方法が新たに追加されました。EV/HV用車載部品の製品化段階において、走行中を模擬した実負荷試験が要求されます。

2018年第3四半期に稼動予定の「EHV Chamber」は、最高トルク 125Nm、最高回転数12,000rpm、動力吸収容量170kWまでの実負荷の再現が可能です。さらに、ATCでは欧州メーカーが電気自動車に要求する電気試験(LV123, LV124, LV148, ISO7637-4)も提供しており、近年増加傾向にある車載向け高電圧製品にも対応します。ATCは前述の2つの最新試験をワンストップでサービス提供できる国内唯一の試験所となります。

米国・欧州が排ガス規制および燃費規制を開始するなど、現在各国の次世代自動車普及へ向けての対策が急速に進んでいます。国内各車両メーカーおよび部品メーカーも、EV/HV に付随する試験要求に対応すべく、迅速に体制作りを進めています。

UL は、最先端試験設備である「EHV Chamber」の導入を通じて、EV/HV 市場拡大に備えるメーカー各社の試験/開発体制構築をサポートするとともに、次世代自動車の普及と、自動運転技術の実現に貢献し、未来のクルマに対するトータルソリューションを提供します。

(「EHV Chamber」 イメージ)

【UL Japan、「第1 回自動運転EXPO」出展のご案内】
UL Japan は、1 月17 日(水)から1 月19 日(金)まで、東京ビッグサイトにて開催される「第1 回 自動運転EXPO」に出展します。同展示会ではEV/HV 向け新試験設備「EHV Chamber」を含む、オートモーティブ テクノロジー センターで実現する車載機器のEMC 試験、電気、無線、環境、相互接続性試験、各国認証取得サービスに加えて、自動運転の実現に深く関連するサイバーセキュリティ分野の新サービスもご紹介いたします。
ご多忙中とは存じますが、ぜひこの機会に弊社のブースにお立ち寄りいただけますようお願い申し上げます。

第1 回 自動運転EXPO
■会期:2018 年1 月17 日(水)~19 日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00 まで)
■会場:東京ビッグサイト
■ブース番号: E53-19
■出展内容:
1. 車載機器EMC 試験 /新設EHV Chamber のご紹介
2. 無線試験・認証
3. サイバーセキュリティ認証プログラム*
4. 世界各国電波法申請代行
5. 車載機器、携帯端末の相互接続性試験
6. Laser、LED の光放射安全試験
* ブースにて自動車サイバーセキュリティ白書を無料配布致します。

【株式会社UL Japan の概要】
株式会社UL Japan は、世界的な第三者安全科学機関であるUL の日本法人として、2003 年に設立さ
れました。現在、UL のグローバル・ネットワークを活用し、北米のUL マークのみならず、日本の電
気用品安全法に基づく安全・EMC 認証のS マークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とさ
れる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト(https://japan.ul.com/)
をご覧ください。