これまで、新規にUL 登録された工場や、既存の工場で新規カテゴリーの製品が登録された場合、その他必要と判断された場合に、初回ロット検査・ Initial Production Inspection (IPI) の実施が要求され、お客様におかれましては、最初に市場へ製品を出荷する前にこの検査を受けていただき完了することが必要でした。

ULはIPIの要求基準を見直し、今後は原則として、ULおよびUL Canadaで北米・カナダ向け認証マークの検査を現在受けていない工場が製造工場として登録される場合、あるいは、評価担当エンジニアが特別に必要と判断した場合にのみ要求されます。 この基準は製造工場の所在国に関わらず全世界で適用されます。

また、新しいIPI要求基準に該当する場合でも、この度導入されました、プレプロダクション訪問・Pre-Production Visit(PPV)を行うことにより、IPIの実施に代えることが可能です。

プレプロダクション訪問は製造工場にUL検査員が訪問し、UL要求事項の説明確認、必要な書類・機器の管理の確認、ULマーク・表示の確認、可能であれば模擬検査等を行う新しいプログラムです。
この訪問を完了させることで、お客様には次のようなメリットがあります。

  • 評価・登録業務完了後、IPIを受けずに、自主検査を実施・記録することで出荷を開始でき、よりスムーズなマーケットアクセスが期待できます。
  • PPVの訪問費用は通常のULフォローアップサービス検査費用1回分と同額です。
  • PPVの訪問は、登録完了後のULフォローアップサービス年間検査要求回数の1回分としてカウントされます。
  • 通常のフォローアップサービス検査開始前に問題点を把握し対策を講じることが可能なため、検査時のバリエーションノーティス・Variation Notice (VN) による指摘事項発生の予防にも繋がります。

プレプロダクション訪問(PPV)をご利用いただけるのは、評価・登録業務開始後から初回ロット出荷前に限られます。ご希望のお客様は評価・登録業務担当者又はフィールドサービス部へご相談ください。

 

【お問合せ】
コマーシャル&インダストリアル事業部
フィールドエンジニアリングサービス
Email: IC.Japan@ul.com