2015年6月1日配信

米国の第三者安全科学機関であるUL LLC(本社:イリノイ州ノースブルック、以下UL)とルイビル大学は、 3D印刷のトレーニングセンター「UL Additive Manufacturing Competency Center(UL AMCC)」を設立することとなりました。同センターは、2015年秋にルイビル大学のキャンパスの隣接地に開設され、積層造形を職業とする技術者や事業者が、先進的知識と技能を習得する拠点となることを目指しています。

UL AMCCは、特に金属の積層造形における実践的トレーニング、並びに、設計計画、設計修正、機械設定、部品製造、後処理、部品検査/試験/検証を網羅したカリキュラムを提供する予定で、受講者は、積層造形による金属部品や新素材の製造、安全システムの構築、原材料や機械に起因する危険の特定、設計に安全対策を組み込んだ部品の製造方法などを習得することができます。

ULのCEOであるキース・ウィリアムス(Keith Williams)は次のように述べています。「ルイビル大学の金属と製造教育に関する実践的かつ高度な専門知識とULの安全科学の豊かな歴史が、この先進技術に対する最先端トレーニングを形作り、人材不足の解決と3D印刷従事者の能力向上を促進します。UL AMCCを通じてULは、常に進化する安全と品質に対する要求に対応し、3D印刷産業における知識の移転を推進します」

ルイビル大学の学長であるジェームズ・ラムジー(James Ramsey)は次のように述べています。「我々はULとのパートナーシップを大いに歓迎します。世界的企業との新たなコラボレーションは、業界において本校が、先進的な製造技術、トレーニング、高度なリサーチを行う大学であるという評価の確立につながります」

またUL AMCCは、先端的製造の世界的拠点であるルイビル大学のインスティチュート・フォー・プロダクト・リアライゼーション (IPR)に参加し、GEとLocal Motorsが始めた製造プラットフォーム「FirstBuild」のメンバー企業と協力し、知識の共有を図っていく予定です。

J.B.スピード・スクール・オブ・エンジニアリングの学部長で、ルイビル大学の化学工学教授であるネヴィル・ピント(Neville Pinto)は次のように述べています。「UL AMCCは、IPRに欠かせない存在として、技術者や製造業者に有益な情報や資源を提供すると共に、我々の学術的リサーチとULの認証と安全に関する専門知識を、実践的な3D印刷の活用へと結実させてくれることでしょう」

積層造形技術が急速に発展する中、UL AMCCは半年から1年ごとにコースカリキュラムを更新し、新たな内容を加えていく予定です。ULは未来を見据え、積層造形従事者を認証するプログラムを2016年中に開発して、設計者、技術者、オペレーターがその能力を、従来の製造技術から積層造形へと拡大するサポートを提供します。

ULのデジタル・マニュファクチュアリング・テクノロジー部門のバイスプレジデントあるスーミン・ジョウ(Simin Zhou)は、次のように述べています。「UL AMCCが、製造を進化させる新たなイノベーションを取り入れて拡大していくことを期待しています。積層造形が製造ラインにより深く大規模に組み込まれるにつれ、このトレーニングセンターも共に進化し、3D印刷従事者による最新の知識とベストプラクティスの習得に貢献します」

UL AMCC に関する詳細は、UL.com/3dptraining のウェブサイトをご覧ください。コース紹介並びに受講申し込みは、additivemanufacturing@ul.com までご連絡ください。

【UL3D Printingの概要】

UL 3D Printingは、3D印刷用の機器・材料の製造業者や小売り業者、商社、工業企業から、確かなパートナーとして信頼を集めています。安全科学において120年を超える歴史を持つULは、台頭著しい3D印刷業界と協力し、教育/トレーニングの推進、知識の移転におけるギャップの克服、コンプライアンスの拡大と単純化、将来の課題に向け規制機関との交流推進を推進します。ULは、第三者機関としての豊富な実績と、規格、規制対応、試験、認証、製造工程、エンジニアリングにおいて高度な技術力を擁しています。詳細につきましては、http://UL.com/3DPをご参照ください。
【株式会社UL Japanの概要】

株式会社UL Japanは、世界的な第三者安全科学機関であるULの日本法人として、2003年に設立されました。現在、ULのグローバル・ネットワークを活用し、北米のULマークのみならず、日本の電気用品安全法に基づく安全・EMC認証のSマークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト(UL.com/jp)をご覧ください。

【ULの概要】

ULは、認証、試験、検査、アドバイザリー/トレーニング・サービスの提供によって、120年以上にわたり、発展を遂げてきた世界的な第三者安全科学機関です。人々に安全な生活/職場環境をもたらすというミッションの下、10,000名を超えるプロフェッショナル・スタッフを擁するULは、調査/規格開発活動を通じて、安全において進化し続けるニーズの継続的促進と対応に取り組んでいます。そして、製造企業をはじめとする各種企業、貿易団体、国際的規制機関のパートナーとして、複雑さを増すグローバル・サプライチェーンに対するソリューションを提供しています。詳細はウェブサイト(UL.com)をご覧ください。

【本件に関するお問い合せ先】

株式会社UL Japan
マーケティング部  担当:山崎 Tel: 03-5293-6031 Fax:03-5293-6001

株式会社UL Japan 広報代理 フォーカスト・コミュニケーションズ株式会社
担当:水本・高森 E-mail: ul_pr_japan@focused.co.jp Tel: 03-6809-2500 Fax:03-6809-2501