~新築住宅に健康で安全な室内空気環境を実現~

 

                                                            2016年4月4日発表
株式会社UL Japan

米国の第三者安全科学機関であるUL Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック、以下UL)の日本法人 株式会社UL Japan(本社:三重県伊勢市、以下UL Japan)は、パナホーム株式会社(本社:大阪府豊中市、以下パナホーム)の一般新築住宅* NEW 『CASART』 に対して室内空気質の第三者認証「住宅向けグリーンガード認証」を発行したと発表しました。 ULは、オフィス・商業施設を対象に室内空気質認証を発行した実績はありますが、一般住宅を対象とするグリーンガード認証を発行したのは全世界において、今回が初めてです。ULとパナホームは健康で安全な室内空気環境の実現により、生活の質の向上と人々の健康な暮らしの実現に貢献してまいります。

以前より、建材や家具、日用品などから放散されるホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物(以下:VOC)は人々の健康を害し、室内空気質の悪化によって頭痛、呼吸器疾患などの症状を引き起こすシックハウス症候群の原因となることが懸念されています。国土交通省や厚生労働省はVOCに対する規制や指針値を定めています。しかし、これら規制値・指針値の設定された物質は、室内空気環境中に存在するVOCの総量である総揮発性有機化合物(以下:TVOC)のうち、わずか数パーセント程度で、その他は未規制や未知の物質です。

住宅向けグリーンガード認証は、住環境に存在する300を超えるVOCに対して基準値を設定し、VOCの総量であるTVOCにも上限を設けることで未規制や未知のVOCにも対応しています。

パナホームは、PM2.5などの健康障害が懸念される屋外起因物質についても、慶応大学との共同研究を住まいづくりに活用するなど、居住者の健康を第一に考えた住宅の提供をおこなってきました。この度の住宅向けグリーンガード認証取得により、パナホームは第三者機関が実施した客観的な試験、検証結果に基づき、「室内空気質に配慮した戸建住宅」を供給するとともに、消費者に新たな選択肢を提供することが可能となります。

UL Japan代表取締役社長の山上英彦は、「今回パナホーム様が世界に先駆けて住宅向けグリーンガード認証を取得されましたこと、心よりお喜び申し上げます。 同じ志を持ち、消費者の健康を第一に考え、厳しい基準をクリアされたパナホーム様と共に、ULは本認証サービスを通じて引き続き社会へ貢献し、化学物質の過度な暴露から人々を守る一翼を担っていきます」と述べています。

また、この度の認証を担当したUL Environmentのバイスプレジデント兼ジェネラルマネジャーのアルベルト・ウガッティは次のように述べています。「住宅向けグリーンガード認証は、住宅のオーナーにVOC低放散材料を使用した室内空気質の良い住宅を所有しているという安心感をもたらします。また、住宅の維持・管理にグリーンガード認証製品の塗料や床材、家具を選択することにより、良好な室内空気質を保つことができます。グリーンガード認証を取得した製品は、LEED認証をはじめとする350以上の世界の環境認証・プログラムで認められています。
今回、パナホーム様が自主基準ではなく、あえて第三者認証を取得されたことにより、日本のみならず世界各国の消費者が、住まいの空気環境に対する関心を高めるきっかけとなることを願っています」

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* 一般新築住宅の全構造(F構造(大型パネル構造)・HS構造(制震鉄骨軸組構造)/NS構造(重量鉄骨ラーメン構造))が対象。NEW『CASART』以外の構造も含まれます。

 

【ULの概要】
ULは、認証、試験、検査、アドバイザリー/トレーニング・サービスの提供によって、120年以上にわたり、発展を遂げてきた世界的な第三者安全科学機関です。人々に安全な生活/職場環境をもたらすというミッションの下、10,000名を超えるプロフェッショナル・スタッフを擁するULは、調査/規格開発活動を通じて、安全において進化し続けるニーズの継続的促進と対応に取り組んでいます。そして、製造企業をはじめとする各種企業、貿易団体、国際的規制機関のパートナーとして、複雑さを増すグローバル・サプライチェーンに対するソリューションを提供しています。詳細はウェブサイト ( UL.com ) をご覧ください。

【株式会社UL Japanの概要】
株式会社UL Japanは、世界的な第三者安全科学機関であるULの日本法人として、2003年に設立されました。現在、ULのグローバル・ネットワークを活用し、北米のULマークのみならず、日本の電気用品安全法に基づく安全・EMC認証のSマークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト( www.UL.com/jp ) をご覧ください。

 

【本件に関するお問い合せ先】

株式会社UL Japan
マーケティング部  担当:山崎 Tel: 03-5293-6031 Fax:03-5293-6001

株式会社UL Japan 広報代理
アリソン・アンド・パートナーズ株式会社  (旧 フォーカスト・コミュニケーションズ株式会社)
担当:水本・高森   E-mail: ul_pr_japan@allisonpr.com    Tel: 03-6809-1300 Fax: 03-6809-1301