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太陽光発電(PV)モジュールの品質の違いは購入時に明らかであるとは限らず、発電施設の運営者や投資家の多くが、施設の発電性能が低下した際の理由を知りたいという強い要望をお持ちです。ULインドでは、Owners Engineer Service(施設所有者向け技術サービス)、Lenders Engineer Service(金融機関向け技術サービス)という2つのサービスを用意し、PV発電施設のデューディリジェンス(適正評価)を実施しています。

検査は、15MWの結晶系PVモジュール発電施設の全数に対して実施されました。その目的は、発電施設を製造、設置、稼動、維持管理する際に生じたであろうPVモジュールの欠陥を発見することです。検査は、赤外線イメージングを使って実施したのですが、これにより、精密検査をするべきホットスポットを簡単に特定することができます。

今回の検査では、太陽光の放射輝度レベルが500W/m2を超えた際に赤外線画像を撮影し、次のような欠陥を発見することができました。それらは、セルの不整合、はんだ付けの不良、圧着不良(端子ボックス中のケーブル固定部の締め付け)、樹木の成長や街灯によりセル上にできる影です。

検査は3日間にわたって行われました。そして終了後直ちに問題点は是正され、この施設の発電性能は即座に向上しました。 また、施設の所有者は、ULが発行したレポートに基づき、モジュールの製造業者と施設の設置/管理会社に保証を要求するに至りました。今回、ULインドが検査を実施したのは、インドの主要企業グループ、アディティア・ビルダ・グループの傘下にあるパレス・ソーラー・エネルギー社が運営するチャランカ・ソーラーパーク(グジャラート州パタン)です。

PV発電施設の性能検査に関するお問い合わせは以下にお願いいたします。

【お問合せ先】
営業部門
中里 啓(なかざと さとし)
Emial: Satoshi.Nakazato@ul.com

※ 本ニュースは、英語ニュースレターの翻訳版です。 オリジナル原稿は下記をご覧ください。
Energy Outlook – Issue1 2013 Apr.
「UL India conducts infield assessment of 15 MW PV power plant using infrared imaging」