UL 62368-1への移行について
2月17日、ANSI/UL 62368-1が米国/カナダ共通規格として発行
ULは、2012年2月17日付けで、『CSA/UL 62368-1 Audio/video, information and communication technology equipment – Part 1: Safety requirements』を発行しました。
米国とカナダ両国向けのA/V製品は、2つの規格ではなく、1つの整合規格を使用すればよいことになり、これもこの規格のメリットと言えるでしょう。
IEC 62368-1を開発したIECの専門委員会、IEC TC 108は、業界がこの規格を学び、それが持つより高い柔軟性による利点を活用できるように、各国並びに各地域がIEC 62368-1を正式発行・採用することを推奨しており、今回の発行はこのIECの推奨に応じたものです。
このUL 62368-1第1版には、UL 60065、UL 60950-1に強制的に置き換わる、いわゆる発効日(旧規格を取り下げる期限)を設定しておらず、UL 60065、UL 60950-1に代わる任意の代替規格としてご利用いただけます。 発行日(Effective date)に関しては、下記のサイトをご覧ください。
⇒ https://industries.ul.com/blog/effective-date-information
IEC 62368-1の第2版の発行(2013年の予定)後、それに整合した北米版を再び開発しますが、その北米版の第2版の発行時に、つまり、CSA/UL 62368-1第2版(CBスキームでは、IEC 62368-1第2版)において、既存の60950-1と60065に置き換わる正式な発効日を、適切な移行期間を考慮して設定する予定です。
新規格の試験レポート・フォーム(TRF)は、ULの主導(起案)により既に完成していますので、新規格でのUL認証を提供する準備は整っています。また、製品をIEC 62368-1で評価し、現行規格との比較を行うプロジェクトなども実施しております。