長期間熱劣化試験は、絶縁システムの劣化をモニターするためにデザインされたものです。熱劣化試験についての詳細は、UL1446(絶縁材料システムの安全性規格- 一般)の段落12.1~12, 3.5と、IEEE 117を参照してください。代表的な熱劣化プログラムは12~18か月続きます。多くの国際規格もまたこの程度の試験期間を要求しています。

テストの概要
この試験は、提案されているEISを3点またはそれ以上の温度で熱劣化させます。そして、サイクル毎に耐電圧試験が実施されます。それぞれの熱サイクルの後にはまた、低温ショック、機械的ストレスや湿度など一連の環境条件にサンプルをさらすことが繰り返されます。
熱劣化プログラムが完了すると、新規のEISのテスト結果は、同時に実施されていた、指標となるEISの結果と比較されます。指標となったEISの定格と相関して、新規のEISへ定格が与えられます。
既存のEISに対する変更点を評価するには、熱劣化の温度点を1点または2点にした、簡略化された試験プログラムが用いられます。修正されるEISへの認証は通常、試験結果に応じて、3~6か月以内に発行されます。