1-1. ULについて・UL規格全般
ULとは?
ULは、認証、試験、検査、アドバイザリー/トレーニング・サービスの提供によって、120年間にわたり、発展を遂げてきた世界的な第三者安全科学機関です。人々に安全な生活/職場環境をもたらすというミッションの下、10,000名を超えるプロフェッショナル・スタッフを擁するULは、調査/規格開発活動を通じて、安全において進化し続けるニーズの継続的促進と対応に取り組んでいます。そして、製造企業をはじめとする各種企業、貿易団体、国際的規制機関のパートナーとして、複雑さを増すグローバル・サプライチェーンに対するソリューションを提供しています。
ULについての詳細はこちらをご覧ください。(英語)
https://www.ul.com/aboutul/
ULは政府機関の一部でしょうか?
UL は政府機関ではありません。弊社は、「公共安全」をミッションとし、安全規格の開発とそれに準じた製品試験・認証を活動の核としつつ、安全な世界作りに奉仕する民間の組織です。よって行政上の権限を持つわけでも政府当局の支配を受ける存在でもありません。ULは、1世紀以上の歴史を持つ民間の世界的な第三者安全科学機関として、何千種類もの製品を、UL安全規格やその他の規格に対して試験・評価してきました。ULの認証製品は米国の地方自治体をはじめ、州および連邦レベルの多くの取締り当局でも認められております。
アメリカ国内で製品を販売する時はULマークを表示する必要があるのですか? ULマークを製品に表示するように述べた法律があるのでしょうか? ULによる製品の評価は必要なのですか?
製造者がULから試験および安全認証を自社製品に受けるのは任意です。ULの認証を受けてULマークを使用しなければならないと明記した国としての法律はありません。しかし、米国では多くの自治体がその地域内で製品を販売する前に、認可されている試験所による製品の検査を求めています。
多くの企業が自社製品にUL認証を取得する目的は、現地で製品が拒絶される可能性を最小限にするためでもあり、また、企業の方針および責任として、厳格な安全試験を受けて、ユーザーによる製品使用時の危険性を最小限にするためでもあります。
世界中にあるあらゆるUL事業所、グループ会社が同様のサービスを行っていますか?
UL は現在、世界各地に設置された事業所/ファミリー会社によって世界的ネットワークを築いており、申請していただくお客様の利便性向上を目的として、申請者が所在する国のオフィスで試験・認証業務を実施できるよう、お客様のニーズに応じた体制づくりや施設の拡充を世界各国ですすめております。 ULの日本法人であるUL Japanも、国内から海外へ出荷される製品の試験・認証を広範囲にわたって実施し、米国に製品サンプルを送ることなく世界各国の製品認証マークをワンストップで取得していただけるよう、サービスの充実に努めております。 日本国内で試験可能な製品につきましては、ご相談ください。
UL規格はどのように開発されるのですか?
通常、UL安全規格は、規制当局、保険業界、政府、消費者団体、産業界などから寄せられる安全規格策定・改訂の要望に基づき、広く使用されている既存規格があればそれらを参考にして、要求事項草案を策定します。そして規格が誕生することによって影響を受けると思われる民間人や産業界からの代表者の意見を取り入れるために、関係諸団体からの意見を募集し、それらを検討した上で最終的に要求事項を決定いたします。
UL規格はどこで購入できますか?
すべてのUL規格書は、米国および、国際的な規格書・仕様書・技術的な出版物を世界規模で配給しているCOMM2000を通してご購入いただけます。 COMM2000では、UL規格関連文書、試験器具なども購入可能です。指定した規格の改訂版、規格提案などが発行されたらEメールでお知らせする無料サービスも利用できます。また、一定期間、それらを受領できるスダンダード・サブスクリプション(UL規格予約会員)サービスは、こちらから申し込んでいただけます(有料)。
COMM 2000 (言語:英語)
UL規格の情報はどこを見れば載っていますか?
下記よりご確認いただけます。
<規格情報サイト>
UL規格の総合情報サイト。
UL規格の最新版、CSA、IEC、との整合規格、適用範囲、発効年月日などを確認することができると共に、UL規格開発システムの詳細、UL規格を作成する際の形式や構成に関するガイドライン、整合化に関する情報、新/改訂規格リストなどもご覧いただけます。新しく発行された規格、評価アウトライン、規格提案、規格広報を半月毎に無料で通知するWhat’s Newサービスも行っています。
⇒ http://ulstandards.ul.com/
<UL規格提供サイト(Standards Certification Customer Library)>
UL認証を登録されている企業の社員の方々を対象としたUL規格と関連文書の無料提供サイト(IECに基づくUL規格は除く)。
HTML、PDF形式での閲覧、ダウンロードのほか、指定したUL規格の改訂情報をeメールで受け取ることもできます。
⇒ http://www.ulstandards.com/
- ユーザーとしての登録申請が必要です。登録をしていただくためには、ULから送られるIDとパスワードを用いて、指定のサイトでアカウント登録をしていただく必要があります。
詳細は下記にお問い合わせください。
UL Standards Customer Service
E-Mail:clientservices@comm-2000.com
(日本語での対応も可能です)
自社の製品が、ULのどの規格に該当するかを調べる方法を教えてください。
弊社は、製品の機能・構造・意図された使用方法などの情報を受け取り次第、該当するUL規格を調査します。
お問合せ先一覧をご参照いただき、該当する製品の担当部門へ製品資料をご送付ください。
UL規格とその適用範囲のリストは、次の規格情報サイトで見ることができます。
⇒ http://ulstandards.ul.com/ (英語)
PAG(規格適用ガイド)とは何のことですか?
PAGとは、Practical Application Guidelines の略語で、要求事項の適用方法に対する公式見解であり、ガイドラインとして、ULのポジションや製品安全に原理の理解に役立つ情報がたくさん含まれています。PAGが発行されているUL規格は約40ほどで、すべての規格に規定されているわけではありませんが、新しい項目も随時追加されております。PAGは、UL規格提供サイトまたはスタンダード・サブスクリプション(UL規格予約会員)サービスに登録すれば参照することができます。購入は、COMM 2000 を通じて可能です。