2019年8月19日
株式会社UL Japan

再利用電池に対する認証発行を通じて、サステナビリティ及びエネルギー源の信頼性向上を促進

米国の第三者安全科学機関UL (本社:イリノイ州ノースブルック) は、電気自動車から回収される電池の再利用及び転用を通じて電池の2 次利用を推進するフォーアールエナジー株式会社1に対し、電池の転用に関する評価規格UL 1974 (Standard for Evaluation for Repurposing Batteries)に基づき、世界初の認証を発行したと発表しました。

UL 1974 は、元来、EV の駆動用などの目的で製造・使用された電池パック、モジュール、セルを選別、分類するためのプロセスを定めた規格で、電池の健全性、並びに、継続使用の適否を見極めるための分類方法を規定しています。このプロセスを通じて、性能が検証された再利用電池を、安全で、信頼性が高く、クリーンなエネルギー源としての役割を担う蓄電システムに利用することを可能にします。

フォーアールエナジー株式会社 代表取締役社長の牧野 英治氏は次のように述べています。「2010 年の設立以来、EV 用電池の転用における安全性、及び、信頼性の確保を当社の最重要課題として位置づけてまいりました。今回のUL 1974 の認証取得は、当社の製造プロセスが、公的に広く認知された第三者機関に認められたことを意味します。これは当社にとって画期的な出来事であり、再利用電池の転用に対するお客様からの信頼の獲得、並びに、蓄電システムの普及拡大につなげることができると考えています。」

EV 市場の拡大に伴い、EV で使用される電池の転用が重要視されてきています。並行して、再生可能エネルギーの有効活用が世界的に需要を増しています。革新的な蓄電技術が、電力網の主要な構成要素となり、風力や太陽光などの再生可能エネルギーのシステムに組み込まれることが期待されます。

EV 用電池の蓄電システムとしての再利用を予見したUL は、電池の転用に関する規格開発に着手し、2018年10 月、米国とカナダの整合規格UL 1974 の第1 版を発行しました。

UL のエネルギー & パワーテクノロジー部門のバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるジェフ・シュミットは、「フォーアールエナジー株式会社に対し、UL 1974 に基づく世界初の認証を発行できることを大変うれしく思います。今回の認証発行が、バックアップ電源、並びに、クリーンで持続可能なエネルギー源から生まれる電力を蓄えるためのリサイクル・転用電池の利用促進につながることを期待しています。」と述べています。

 

 

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1
日産自動車株式会社および住友商事株式会社の合弁会社

 

 

【株式会社UL Japanの概要】
株式会社UL Japan は、 世界的な第三者安全科学機関であるUL の日本法人として、 2003 年に設立されました。 現在、 UL のグローバル・ネットワークを活用し、 北米のUL マークのみならず、 日本の電気用品安全法に基づく安全・EMC 認証のPSE およびS マークをはじめ、 欧州、 中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。 詳細はウェブサイト( https://japan.ul.com/)をご覧ください。
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【ULの概要】
ULは、科学の活用によって安全、セキュリティ、サステナビリティ(持続可能性)における課題を解決し、よりよい世界の創造に寄与します。そして、先進的製品/技術の安全な導入を実現することで、信頼を高めます。ULのスタッフは世界をより安全な場所にするという情熱を共有しています。第三者調査から規格開発、試験、認証、分析/デジタルソリューションの提供まで、ULは業務を通じて、より健全なグローバル社会の構築を目指します。 ULに対する信頼が、企業、メーカー、政府当局、規制機関、人々のスマートな決断を支えます。詳細はUL.comをご参照ください。

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