INIMは、ULブランドが確立している世界的な評価があったため、追加のオーダーを獲得できたと考えています。実際、新たに認証された製品の需要に対応するため、製造量を増大することが必要になりました。


INIM’s production facility

課題

INIM Electronicsは、高い性能を重視しています。同社は2005年にイタリアで創業して以来、最新型の火災警報器やセキュリティ製品を開発してきました。イタリアにおいては、火災警報器やセキュリティ機器の大手製造業者であり、すべての機器は国内で設計および製造されています。その品質と性能は高く評価されており、同社は欧州全域で地域市場を拡大してきました。しかし、INIMは世界規模のプレーヤーとなることを希望し、すでに急速に増大しつつある顧客ベースを拡大する方法を模索し始めていました。

ULの対応

INIMの主な差別化要因は、研究開発によって、応答をシームレスに調整する最新技術を提供するという点です。例えば、同社の防火システムは閉回路テレビカメラに直接リンクされているため、警報が鳴ると、緊急事態が発生している可能性のある正確な場所にあるカメラへのリンクがSMSテキストで担当者に届きます。INIMは、欧州市場に向けて幅広い種類の製品を確立してきており、当初はLoss Prevention Certification Board(LPCB)の認証を受けて、欧州と中東での事業拡大を進めていました。しかし間もなく、ULマークを希望する見込み客が増えていることに気づきます。ULマークが国際市場における品質および誠実性の代名詞であると認識した同社は、製品にこのマークが付いていないことで、チャンスを失っている可能性があると考えたのです。

影響

INIMは、ULをパートナーとして選択する前に、他の選択肢を慎重に調査しました。データに基づき、認証ポートフォリオにUL-EUマークを追加することで、グローバルな顧客ベースを拡大できるメリットがあると判断しました。INIM製品にUL-EUマークを貼付することで、第三組織であるULが、必要とされる規格に沿って製品サンプルを認証したことを示すことができます。INIMの研究開発マネージャーであるEnea Galiffa氏は、こう述べています。「ULマークにより、製品が世界クラスの安全科学の専門家による試験および認証を受けていることについて、買い手が確証を得ることができます。」

ULはINIMと緊密に連携して、既存の試験所からのデータを評価しました。ULは製品に関するすべてのデータを確認した後、その大半を受け入れたことで、プロジェクトの所要時間とコストを抑えることができました。

両社の提携関係は未だ新しいものですが、INIMは迅速にメリットが実現されたことで、ULの価値を認識しています。ULブランドが確立している世界的な評価があったため、INIMへのオーダーも増加しました。実際、新たに認証された製品の需要に対応するため、製造量を増大することが必要になりました。

新規市場に進出することを望む同社は、北米市場に向けたUL認証を獲得するためのプロセスも開始しました。これにより、南米・北米全体で販売するためのチャンスが広がります。北米向けポートフォリオを完成させるにはまだ数年かかりますが、INIMは新たに拡大した市場を成長させ、人々や企業の安全やセキュリティ維持の支援を引き続き注力していく予定です。そしsてそうした取り組みを支えているのが、同社のULに対する信頼なのです。

「ULマークにより、製品が世界クラスの安全科学の専門家による試験および認証を受けていることについて、買い手が確証を得ることができます。」

INIM、研究開発マネージャー、Enea Galiffa氏

 
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UL-EUエンハンストマークでビジネス展開を図るINIM