レーザー・LED製品に対する試験
今日、多くの製品にレーザーやLEDが採用される一方、これらの光源は特定の状況下においては目や皮膚など私たちの体に影響を与える可能性があるため、製品の安全性確保が非常に重要視されています。ユーザーがレーザーやLED等を光源とする製品の安全性を確実にするのは、製造者の責任です。 また、各国・地域はレーザー・LED製品に対する規制を定めており、仕向け地ごとの安全規制への対応が必要です。

米国・欧州・日本におけるレーザー・LED製品の安全規制


米国
レーザー製品の安全性に関する技術基準は、連邦規則集(Code of Federal Regulation)のTitle 21 Part 1040(21 CFR Part 1040)に規定されています。加えて21 CFR Part 1002には、FDA(食品医薬品局)のCDRH(医療機器・放射線保険センター)に対して製品の適合性管理内容を報告する義務および規制が規定されています。一方、LED等のランプの光生物学的安全性に対しては、IEC 62471やANISI RP-27が適用されます。


欧州
レーザー製品の安全性に関する技術基準は、EN 60825-1やEN 50689に規定されています。一方、LED等のランプの光生物学的安全性に関する技術基準は、EN 62471に規定されています。これら規格は低電圧指令の整合規格にもなっていますので、CEマーキングに対応する為の手段として考慮することが推奨されます。また、低電圧指令の対象でない製品に対しても、消費者が使用する可能性のある製品に対しては、一般製品安全指令のもとで製品の安全を確認する手段として、これらの規格への適合が推奨されます。

- 規制更新情報 -
欧州のレーザー製品に関する安全規格が2021年に新たに2つ発行されました。

  • EN 60825-1:2014+A11:2021(レーザー製品の安全性 – 第1部:機器の分類及び要求事項)
  • EN 50689(レーザー製品の安全性 – 消費者用レーザー製品に対する個別要求事項)

日本
レーザー製品の安全性に関する技術基準は、JIS C 6802に規定されています。加えて、消費生活用製品安全法の「携帯用レーザー応用装置」に該当する場合は、同法に基づく適合性検査義務と登録検査機関による検査を受ける義務が規定されています。一方、LED等のランプの光生物学的安全性に関する技術基準は、JIS C 7550に規定されています。加えて、電気用品安全法の殺菌灯を有する「電気消毒器」に該当する場合は、同法に基づく適合性検査義務が規定されています。


UL Solutions のレーザー・LED製品 安全性評価サービス

レーザーやLED製品の安全性を評価するためには適切な知識と経験が必要です。光放射の安全性評価では製品の電気的安全性評価や環境耐性試験とは違い、特殊な測定環境が必要になります。UL SolutionsはレーザーやLED等の光源を使用した製品の光放射に関する様々な安全性評価サービスを通して、お客様の製品のグローバル市場参入を支援します。

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弊社は世界各国に多くのCB試験所を有しています。また、国内においても消費生活用製品安全法における携帯用レーザー応用装置の検査機関として登録されています。
 

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