【欧州】 新EMC指令、RE指令続報、TGN17Blue GuideRAPEXTGN32TGN33

EMC指令
2014年3月18日に新EMC指令ドラフトを全加盟国が賛成をした投票結果が掲載され、それに基づき、2014年3月29日に新EMC指令が発行されました。前回、指令番号は変更される可能性があると記載しましたが、新指令は2014/30/EUとしては発行されています。適合宣言書を2004/108/ECから2014/30/EUへの切り替えが必要ですが、それ以外は大きな変更は含まれません。
しかし、Regulation (EC) No 765/2008、Decision No 768/2008/ECは今一度確認をして頂き、新指令への対応に備える必要があります。指令の施行は2016年4月20日となっています。
また、これに合わせて、低電圧指令(2006/95/ECを置換える、2014/35/EU)など合わせて8個の指令が更新されています。
   2014/28/EU 民生用爆薬指令(93/15/EC)
   2014/29/EU 単純圧力容器指令(2009/105/EC)
   2014/30/EU EMC指令(2004/108/EC)
   2014/31/EU 非自動質量計指令(2009/23/EC)
   2014/32/EU 計量機指令(2004/22/EC)
   2014/33/EU リフト指令(95/16/EC)
   2014/34/EU 防爆機器(ATEX)指令(94/9/EC)
   2014/35/EU 低電圧指令(2006/95/EC)

新EMC指令は2014年2月26日に公表された文書との違いは以下のみとなっています。

  1. Article 2 2(b) 航空機に関する指令参照の明確化
  2. Article 43 Transitional Provision(移行期間) 2016年4月20日記載
  3. Article 44 Transposition(置換え) 2016年4月20日記載
  4. Article 46 Entry into force and application(発行及び適用) 2016年4月20日記載
  5. Article 47 Addressees(発布) 2014年2月26日付署名記載

 詳細は下記ウェブサイトをご参照ください。(言語:英語)

RE指令続報
2014年3月18日に、2014年3月13日に可決されたRE指令のドラフトが公表されています。
内容は先日記載した通りです。
⇒ 詳細はこちらおよび下記ウェブサイトをご参照ください。(言語:英語)

 

TGN17Blue GuideRAPEXTGN32TGN33
2014年3月18日に人体曝露に関する要求ガイドラインであるTGN17が更新されています。
未だEN 50361がEN 62209-1に置き換わっていないなどの問題点もありますが、新RE指令への対応、EN 50566などの記載、低電圧指令が適用できる場合、NB関与なしで適合性評価が可能であることなどが記載されています。
また、2014年3月20日にブルーガイドの新版が公表されています。
内容的にはRegulation No. 765/2008とDecision No. 768/2008への整合が主となっています。
詳細は下記ウェブサイトをご参照ください。(言語:英語)
⇒ Blue Guide Draft 

2014年3月25日に、欧州委員会は欧州緊急警報システム(RAPEX)が10周年を迎えるに当たり、その成果と統計を公表しています。RAPEXは食品以外の分野における、消費者に危険を与える恐れのある製品に対しての緊急警報システムです。
傾向として数値は増加傾向にあります。統計によると以下数字が記載されています。

件数: 2,364
参加国: 31(EU28か国+ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)
製品カテゴリ別の通知:
25% 衣類、繊維、ファッションアイテム(583通知)
25% 玩具(580通知)
9% 電化製品および機器(207通知)
7% 自動車(160通知)
4% 化粧品(106通知)

被通知国:
64% 中国
15% EU(28か国)及び欧州経済領域(EEA)
10% 不明
11% その他

被対象項目:
23% 負傷(656通知)
20% 化学物質(580通知)
14% 窒息(398通知)
12% 電気ショック(329通知)
9% 絞殺(266通知)

詳細はウェブサイトをご参照ください。(言語:英語)

EUANB(European Union Association of Notified Bodies)は2014年4月付にて、次の二つのTGNを追加しています。
TGN32:R&TTE CAが作成したTGN18同様にEMCテストレポートにおいても試験結果のみのレポートはふさわしくないとしています。
イミュニティ試験などにおいても結果だけではなく、実際の動作情報などを記載し、そのレポートを使用するNBや製造者がより判断しやすくするための情報を掲載することが望まれます。

TGN33:小型船舶の試験において、ICOMIA(International Council of Marine Industry Associations)が示す、GUIDELINE 49-13に従うべきとしています。ガイドラインにはEN 60945、EN55012、IEC 60533などを参照し適切な規格を選択することが記載されています。