概要
  • ミリ波帯を使用する製品について、スプリアス検出が各国で要求されています。
  • 直進性が強いミリ波の正しい試験を行うには、十分な知識・経験・技術が必要です。
  • UL Japanは、第三者認証として経験豊富な測定者がミリ波無線試験サービスを提供します。
  • また240 GHzまで対応可能な測定器を取り揃えており、日本・北米・欧州の電波法試験・認証、およびWirelessHD・WiGigのロゴ認証 についてOne Stopでサービスの提供が可能です。

     

お問い合わせはこちら

 

さらに詳しく知りたい方 >>

高まるミリ波帯の利用

| ミリ波 とは

無線機器の普及が急速に進んでおり、近年では、その周波数帯は高周波数化されつつあります。

ミリ波・マイクロ波は正確な定義はありませんが、およそ10GHz~240GHzの波長が短い周波数帯の電波を指し、下記の様な特徴を持ちます。

  • 光の性質に近く直進性が強いため、短距離の広帯域情報通信に適している
  • 広い帯域を確保できるため、高速伝送に有利
  • 5GHz帯と異なり他との干渉が少ない

これらの特徴をもつ ミリ波 は利用価値が高く、

大容量通信を目指す次世代のモバイル通信方式での利用検討をはじめとして、「高速」「高品質」「大容量伝送」の高速無線通信手段として、今後さらなる需要が見込まれています。


| ミリ波帯を使用する製品

  • 60 GHz帯:移動体検知センサー
  • 60 GHz帯:WirelessHD
  • 60 GHz帯:802.11ad
  • 76.5 GHz/79 GHz帯:自動車衝突防止レーダーシステム
    (レーダーにより前方車両との距離と相対速度を測定し適切な加減速制御を行いながら追随走行)
  • 電波望遠鏡
  • 衛星通信

これらはミリ波帯を使用する製品の一例です。


| ミリ波製品に対する試験の要求

上記のようなミリ波帯を使用する製品では、ミリ波のスプリアス検出が各国で要求されています。

ミリ波のような高周波になると、短距離の広帯域情報通信に適しています。その反面、光の性質に近くなり直進性が強く、反射や屈折、位相干渉などの現象が起き、建物などの障害物などにより正しく伝送が行えないなど、難しい問題も含んでいます。

ミリ波 レーダー

そのため、ミリ波の正しい試験を行うには十分な知識・経験・技術が必要となります。


ULのミリ波無線試験サービス

| 「電波法」 試験・認証業務範囲

UL Japanでは240 GHzまで対応可能な測定器を取り揃え、経験豊富な測定者が正確なミリ波無線試験サービスを提供いたします。

証明規則の詳細はこちらよりご覧いただけます。

UL Japan 電波法「登録証明機関」業務範囲


| 米国・欧州測定要求周波数例

またUL Japanでは、北米・欧州の測定要求周波数についても認証機関として対応が可能です。
米国・欧州ではミリ波帯を使用する製品について、下記のように測定要求周波数を定めています。

欧州 使用周波数の2倍(EN 301 091-1/2/3, EN 302 264, EN 302 567)
米国 231 GHz(FCC Part 95, 95.3301)、200 GHz(FCC Part15, 15.255)

UL Japanは、国内唯一のTCB(認証機関)としてFCC認可の発行を行っております。https://japan.ul.com/resources/tcb/


| ULの試験設備

79 GHz帯を使用する車載レーダーでは、歩行者等を高い分解能で検知するために、超広帯域の無線技術が使われています。しかし、一般的なミキサーなどの測定器ではイメージレスポンス等によりその広帯域特性を捕えることが困難です。

ミリ波 試験機
UL Japanは、75 GHz ~ 83 GHzを高いダイナミックレンジで測定する機材、110 GHzまでをイメージフリーで試験する測定器を有しており、79 GHzレーダーで使用される4 GHz幅の超広帯域信号にも対応が可能です。

| ULのOne Stopサービス

ULでは電波法試験、認証、WirelessHD・WiGigのロゴ認証 について、One Stopでサービスの提供をしております。

各国の電波法に関する試験 日本・北米・欧州など、弊社試験レポートは各国に受入れられています。
各国の電波法に対する認証 現地試験が必要な国の対応を含め、認証取得の申請代行を行います。
WirelessHD・WiGigのロゴ認証 各ロゴ認証対応およびサポート対応いたします。

 

お問い合わせはこちら